イタリア紙が報道、“次善の策”としてローマFW獲りオファー

 イタリアの強豪インテルマンチェスター・ユナイテッドベルギー代表FWロメロルカクの獲得を狙っているが、“次善の策”としてローマボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコの獲得が近づいているという。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」が報じている。

 ルカクについてはアントニオ・コンテ監督が「好みの選手」と明言するなど、獲得が熱望されている。一方で、ユナイテッドには8300万ユーロ(約100億円)の移籍金が求められているほか、前所属のエバートンにも契約上で500万ユーロ(約6億円)の費用が発生するとしている。

 インテルのオファー額は6000万ユーロ(約72億円)程度のため、簡単に埋まる差ではない。さらに、ユナイテッドプレミアリーグのチームのため、8月8日に移籍市場が閉じる。もちろん放出は可能だが、代替選手の獲得が不可能になってからとなれば、移籍のハードルはさらに上がると見られる。

 そうしたなか、インテルローマのジェコにオファー。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、ローマの要求額が2000万ユーロ(約24億円)なのに対して、インテルの提示額は1200万ユーロ(約14億円)のため差額はあるが、まとめ得る金額だとレポートされた。

「コリエレ・デロ・スポルト」紙はさらにインテルの代替案として、パリ・サンジェルマンPSG)のウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニについては、1200万ユーロの年俸負担が厳しいため状況が難しく、同じセリエAアタランタに所属するコロンビア代表FWドゥバン・サパタについては、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)へ出場するアタランタが頑なに放出を拒んでいるという。

 コンテ監督は「ストライカーがいない状況でシーズンを始めるのは普通の状況ではない」と話しているが、待望のストライカーはやってくるのか。「コリエレ・デロ・スポルト」紙は、「なんにせよ、マウロ・イカルディの売却が急がれる」と、構想外になっている前主将の去就決定がキーポイントだとしている。(Football ZONE web編集部)

(左から)ローマFWジェコ、マンチェスター・ユナイテッドFWルカク【写真:Getty Images】