泳ぐ子供(yaoinlove/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

泳ぎを覚えることは、命を守る事にもつながる。よって小さい子供にも泳ぎ方を教える親は多いが、この父親の「教育方法」はあまりにも危険だった。

 

■「さあ、泳げ!」と叫んだ父親

米フロリダ州で暮らすある男(37)が、このほど5歳の息子と海の桟橋に出没。すでに夜だったというが酒に酔っていた父親は息子をひょいと抱き上げ、なんと海に向かって放り投げた。

「さあ、泳いでみろ」と大声を上げた父親は、自身も宙返りして海の中へ。

沈まぬよう必死になっている息子の近くで悠々と泳いでいたというが、息子がどれほど怖い思いをしているかは考えもせず、ときおり息子を抱き上げては海に放り投げ、無理に泳がせようとしていたという。

 

■見かねた元警官が男の元へ

その時、たまたま現地にいた元警官がその様子を見て「大変驚いた」とのこと。

しかも少年は明らかに酷く動揺し泣いていたこともあり、元警官は父親に詰め寄りその行動を責め、少年を無事に海から救いだしたという。

■反省ゼロの父親

海から出ることができた少年は、母親の元へ。一方この子の父親は署に連れて行かれ逮捕されたというが反省もせず、「良いオヤジなのに逮捕されるなんて」「息子に泳ぎを教えていただけで、危険になんて晒しちゃいねえ」とふてくされた様子だったとのこと。

それでも「息子の心身を傷つけた」として起訴されたが、その後に保釈金を支払い署を後にしたという。

 

■少年の心の傷

暗い時間帯に、泳ぎ方を知らぬというのに海に放り込まれたこの少年。そのトラウマの大きさは、想像に難くない。

ちなみに子供時代の恐怖体験は克服し難いようで、しらべぇ編集部が全国10〜60代の男女1,732名を対象に調査したところ、全体の30.1%が「子供の頃からのトラウマがある」と回答している。

「俺は息子に泳ぎを教えてやろうとした良いオヤジだ」という父親だが、息子は泳ぎを覚えるどころか「溺れまいと必死にもがいていた」とのこと。これが良い教え方であるワケがない。

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(文/しらべぇ編集部・マローン小原)

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2019年3月22日~2019年3月27日
対象:全国10代~60代の男女1,732名(有効回答数)

「泳ぎ方を教える気だった」 酔った父親が子供を海に放り投げ逮捕