アーセナルがサンテティエンヌに所属するU-19フランス代表DFウィリアム・サリバの獲得に近づいているようだ。ロンドン地元紙『イブニング・スタンダード』が21日に報じている。

 今夏の移籍市場でアーセナルは若手センターバックの補強を目指しており、トップターゲットとしてサリバの名前が挙がっていた。トッテナムもサリバの獲得に関心を示しており、同選手を巡って“ノースロンドンダービー”が勃発していたものの、サリバ自身がアーセナル行きを選択した模様だ。

 今回の報道によると、移籍金2700万ポンド(約36億円)での完全移籍で両クラブは合意に達したという。以前から報じられていたように、来シーズンはアーセナルからのローン移籍という形でサリバはサンテティエンヌに残留する見込みだ。

 アーセナルを率いるウナイ・エメリ監督は、21日に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)2019のフィオレンティーナ戦後にサリバの獲得に関してコメント。来シーズンは同選手がサンテティエンヌでプレーする件について、「私は我慢強く今回の解決策を探し続けてきた。何人かの選手は移籍金が高額すぎる。現時点で我々はセカンドチョイスの獲得に動くつもりはない」と話し、他のセンターバックの獲得に動く可能性を否定した。

 現在18歳のサリバは2018年夏にサンテティエンヌのユースからトップチームへ昇格。昨シーズンのリーグ・アンでは16試合に出場した。

アーセナル行きが目前となっているサリバ [写真]=Icon Sport via Getty Images