濡れたコンセント(Tisomboon/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

夏といえば子供たちはプールでワイワイ楽しく過ごしたいもの。ただし事故も多い。感電も十分に気を付けたいもののひとつだ。

 

■照明装置につなぐ電気コードが

米国カリフォルニア州シトラスハイツという町のある民家で、友人3人を招いてプールで遊んでいた9歳の女の子が死亡した。皆で泳ぎを競い合うなどしていたなか、少女が突然動きを失い水中に沈んでしまったという。

少女はその直前に、プールの底や壁に設置されている照明装置につなぐための電気のコードに触れていた。その照明装置は工事中につきコードが露出していたといい、地元警察が詳しい調査を行なっている。

 

■電気工事中のプールは危険

アメリカの人々にとって自宅にプールを持つことは富の象徴。憧れのステータスだが、そのメンテナンスはなかなか大変でお金もかかる。決して事故が起きないよう大人たちは監視に努めるが、それでも死亡事故の報告は後を絶たない。

個人所有のプールに関する事故について、米国消費者製品安全委員会(U.S. Consumer Product Safety Commission)の専門家は、地元メディア『KCRA-TV』の取材に「電気工事の期間はプールに入ること自体が危険。それでも入りたいなら業者に可能かよく調べてもらい、許可を得てからにするべき」と話している。

■大人が目を離した一瞬のすきに

事故当時、母親はその現場にはいなかった。事故は別れた夫の自宅のプールで起きていたためだ。さらに女の子の父親は当時その家にはおらず、子供たちの面倒を見ていたのは交際中の女性であったという。

その女性は「当時はトイレのためプールを離れていた」と説明しており、監視が不十分だったこともあわせ、警察の調査はまだ続いている。

 

■危険な場所はないか十分注意を

かわいい娘を一瞬の感電事故で失ってしまった母親は、『KCRA-TV』にこう話している。

「これは庭にプールがある、どのご家庭で起きてもおかしくない悲劇的な事件です」

 

「水に濡れた状態ですから、電気関係は特に注意が必要。危険なところがないか、大人が十分に確認してあげてください」

 

「そして何より、子供たちから常に目を離さないことです。私たちの場合、そこを怠ってしまいました」

 

こうした事故は国の内外を問わず、個人所有のプール以外でも起きている。プールの周辺には電気関係の装置やコードがそれなりに存在しており、子供たちに「触れると危険」ということを十分に教えておく必要があるだろう。

・合わせて読みたい→公共の場で赤ちゃんに授乳 追い出された母の猛反発で当局も巻き込む大騒動に

(文/しらべぇ編集部・浅野ナオミ)

友達の目の前で9歳女児が感電死 プール周りの電気コード類に十分注意を