バイエルン戦で後半から出場した久保、一斉報道を受けて韓国紙が反応

 日本代表MF久保建英が連日のように注目を集めている。今夏、FC東京からスペインの名門レアル・マドリードに移籍した18歳アタッカーは、現地時間20日(日本時間21日)に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)初戦バイエルン戦で後半から出場。“白い巨人”の一員としてデビューを飾り、45分間のプレーで存在感を放った。世間の耳目を集めたなか、韓国メディアは「“興奮注意報”発令」「過度の期待は毒」と反応している。

 久保はトップチームの北米遠征に帯同し、バイエルン戦ではベンチスタート。0-1と劣勢で迎えた後半にジネディーヌ・ジダン監督は11人を総入れ替えし、「背番号26」の久保はピッチに立った。日本代表の18歳アタッカーは、出場早々に華麗なテクニックで2人を翻弄するドリブルを披露。絶妙なパスでブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールのチャンスを演出するなど、随所で光るプレーを見せた。

 試合には1-3で敗れたが、久保のレアルデビューを日本のメディアが一斉に報道。その様子を受けて、韓国紙「スポーツ朝鮮」は「“興奮注意報”発令、久保デビューにときめく日本」という見出しで伝えた。

 記事では「日本列島がものすごい期待感と興奮に包まれた」と記し、日本サッカー界にとって大きな出来事としている一方、独特の言い回しで過熱する報道に釘を刺す。

「過度の興奮と期待感は毒になることもある。後で深刻な失望により、高血圧と心臓発作、ストレス性疾患につながる可能性があると医者陣は警告する」

 とはいえ、久保のレアルデビューを評価しており、「もちろん、18歳でレアル・マドリードに入団し、プレシーズンマッチに出場したこと自体、とてもすごいこと。まずは久保の成長を見守ることだ」と総括している。

 バイエルン戦に続き、アーセナル(現地時間23日/ワシントンDC)、アトレチコ・マドリード(26日/イースト・ラザフォード)との試合を控えるなか、注目の久保は再びピッチに立つだろうか。(Football ZONE web編集部)

バイエルン戦で後半から出場したレアルMF久保【写真:Yukihito Taguchi】