もくじ
ー 初心者の安全考慮 卒業免許システム
ー カリフォルニア 10時間の夜間講習
ー 2017年、路上試験にカーナビ導入
初心者の安全考慮 卒業免許システム
英国で新たに導入される卒業免許システムでは、政府が路上における安全を向上させるため、初心者ドライバーが夜道を走ることを禁止する可能性がある。
このシステムは、英国運輸省によれば、路上で起こる事故を減らすための方策として、新たに運転免許を取得したドライバーに段階的な制限を課すものだ。
運転免許の卒業検定に合格したドライバーのうち、5人に1人が1年以内に事故を起こすという。そこで運輸省では、短期間の講習を義務づけたり、同乗者の年齢を制限したりするのに加えて、(状況が困難になる)夜間の運転を禁じれば、この事故に遭う確率を減らすことにつながると主張している。
卒業検定に合格してからどのくらいの期間、この制限が課せられるのかについては、今のところ明らかにされていない。現在の法案では、免許を取得してから最初の2年間に違反点が6点蓄積すれば、初心者ドライバーは自動的に路上運転を禁じられることになる。これに対し、通常は12点で免許停止となる。
こうした方策を既に実施している国もある。
カリフォルニア 10時間の夜間講習
同様の方策は、既に米国やニュージーランド、オーストラリア、スウェーデンで導入されている。例えばカリフォルニアでは、初心者ドライバーは10時間の夜間路上講習を受けなければならない。また、課せられた3つの「ステップ」のうち、最初の1段階を完了するまで、25歳以上の保護者が同乗することを義務づけている。
英国王立自動車クラブで道路方策を担当するニコラス・ライズは、この提案を支持し、次のように語っている。
「残念なことに、路上で起こる衝突事故は若いドライバーが多数を占めています。そのため、われわれは若いドライバーの安全性を高める計画を支持します。卒業免許システムは、若いドライバーが運転を学ぶ間、かれらが運転する環境を制限できるという利点があります」
この計画に支持を表明しているにもかかわらず、ライズは新たな法律が若者の仕事を妨げることになってはいけないと主張する。
「夜間の仕事でクルマを使わなければならない若者が不利益を被らないように、バランスの取れたものにする必要がある」と論じている。
2017年、路上試験にカーナビ導入
今回の法案は、運輸省による安全対策の一環だ。今週中には全文が公開されることになっている。
マイケル・エリス交通安全大臣は、次のように述べている。「初心者ドライバーに安全をもたらし、交通事故による死傷者を減らすことにつながる卒業免許システムについて、さらなる詳細を、様々な側面から検討したい」
運転免許取得に関する最近の顕著な変更は2017年に施行された。運転試験にナビゲーション・システムの操作とこれを使った走行が導入されたのだ。
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