後半ATにケインがスーパーゴール! トットナムがスペクタクルな一戦を3-2で制す

 毎年恒例のプレシーズントーナメント、インターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)で、ユベントストットナムが現地時間21日にシンガポールで対戦した。両チーム合わせて5得点が生まれた一戦は、イングランド代表FWハリー・ケインが後半アディショナルタイムに決めた“50mロングシュート”が決勝点となって、トットナムが3-2で勝利を収めた。

 トットナムは前半、スタメン出場した韓国代表FWソン・フンミンを中心とした攻撃でチャンスを作ると、前半30分にはそのソン・フンミンのパスを受けた17歳のFWトロイ・パロットのシュートのこぼれ球をMFエリク・ラメラが押し込んで先制に成功した。

 一方、ベストメンバーに近い顔ぶれを先発イレブンに揃えたユベントスも後半11分に巧みなパス交換でトットナムのゴール前に迫ると、レンタル移籍から復帰したFWゴンサロ・イグアインが右足のシュートを流し込んで同点。その4分後にはエースFWクリスティアーノ・ロナウドがネットを揺らして勝ち越しに成功した。

 しかし、トットナムの反発力がユベントスを上回った。勝ち越しゴールを許した5分後の後半20分、新加入のMFタンギ・エンドンベレのラストパスからFWルーカス・モウラが滑り込みながらのシュートを決めてスコアをタイに戻した。

 そして、迎えた後半アディショナルタイム3分、イングランド代表FWハリー・ケインハーフウェーライン付近でのこぼれ球に反応。思い切り良くダイレクトで右足を振り抜いた一撃は、飛び出していたGKヴォイチェフ・シュチェスニーの頭上を超えてゴールに飛び込んだ。

 豪華なタレントの共演、レベルの高いプレーの応酬だった一戦は3-2で終了。トットナムに軍配が上がった。スペクタクルな展開に、英公共放送BBC」の記者シモン・ストーン氏は「驚くべき試合だった。まだ7月だ。それなのにシーズン最高のゲームを見たかもしれない」とプレシーズンマッチとは思えないレベルの高さに舌を巻いた。

 また、同局の記事でも「プレシーズンのフレンドリーマッチは普通、すぐに忘れられるものだろう? だがトットナムユベントスは違った」と伝えている。両クラブともにチームの調整は順調に進んでいるようだ。

 ICCに参戦している両クラブは、次は中国ラウンドへ。勝利したトットナムは25日にマンチェスター・ユナイテッドと、敗れたユベントスは24日にインテルとそれぞれ同国対決を迎える。(Football ZONE web編集部)

ICCでユベントスを破るゴールを決めたトットナムFWケイン【写真:Getty Images】