バイエルン戦後半から出場、「久保が下がらないとボールが前に進まない」と指摘
今夏、FC東京からスペインの名門レアル・マドリードに移籍した日本代表MF久保建英が新天地でデビューを飾ったなか、海外ジャーナリストからも称賛の声が上がった。トップチームの北米ツアーに帯同している18歳の日本人アタッカーは、現地時間20日(日本時間21日)に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)初戦バイエルン戦(1-3)で後半から出場し、そのパフォーマンスに賛辞が集まっている。
試合は前半15分に動いた。バイエルンのフランス代表MFコランタン・トリッソに被弾したレアルは、後半にメンバー11人を総入れ替え。背番号26を与えられた久保も“白い巨人”の一員としてピッチに立った。
出場して早々、相手2人を翻弄する鋭いドリブルを披露したかと思えば、後半17分には絶妙なスルーパスをブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールに通してチャンスを演出。縦横無尽に動き回ってボールを引き出し、冷静沈着なプレーで攻撃を組み立てた。
ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、ドイツ代表MFセルジュ・ニャブリに被弾して0-3となったが、レアルはMFロドリゴが一矢報いるゴールを決めて1-3で終了。久保は後半45分間のプレーとなったが、多くの人に好印象を残したようだ。
情報サイト「Managing Madrid」の編集長を務めるキヤン・ソバニ氏は「久保が下がらないとボールが前に進まない」と指摘。また、ジャーナリストで映像制作も手掛けるギアム・グレズ氏は「すべてのプレーにおける久保のスピードに満足。それが試合にリズムを与えていた」と一定の評価を与えている。
終始劣勢の展開…「レアルの低調な試合。守備力が明らかに不足していた」
また、スペインオンライン紙「リベルタ・デジタル」でチーフなどを務めていたジャーナリストのビセンテ・アズピタルト氏は「レアルの低調な試合。守備力が明らかに不足していた」と指摘している。
さらに「酷かったのはアセンシオ、イスコ、ヴィニシウス。ヨビッチもフィットせず、ベンゼマも決められなかった」と持論を展開。スペイン代表MFマルコ・アセンシオ、同MFイスコ、ブラジル人MFヴィニシウス・ジュニオール、元フランス代表FWカリム・ベンゼマのパフォーマンスに不満を唱え、新加入のボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWルカ・ヨビッチも今一つだったと語る。
その一方、「良かったのはモドリッチ、クロース、アザール、久保、ロドリゴ」と言及。クロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ドイツ代表MFトニ・クロース、今夏加入のベルギー代表MFエデン・アザールと実力者の名前を挙げたなか、同じく加入間もない久保と1ゴールのMFロドリゴのプレーを高く評価した。
レアルは前後半でメンバーを総入れ替えし、後半は若手も多かった影響もあり終始劣勢を強いられたが、そのなかで久保のパフォーマンスは海外ジャーナリストたちにも認められたようだ。(Football ZONE web編集部)
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