ポルト2戦目のベティス戦ではポスト直撃の強烈ミドル弾 「美しいシュート」

 今夏ポルトガルの強豪ポルトに移籍した日本代表MF中島翔哉は、現地時間19日に行われたプレシーズン2戦目となるベティス戦に先発出場。1-1の引き分けに終わった試合で中島は、前半33分に左ポスト直撃の強烈なミドルシュートを放つなど存在感を放ち、現地メディアからも「この試合でもポジティブだった」と評価された。

 中島が移籍したポルトは、16日のフルハム戦(1-0)に続いて19日にプレシーズン2試合目となる親善試合でベティスと対戦した。中島にとって思い出の地となるポルティモネンセのホームスタジアムで行われた一戦は、前半13分にベティスの新加入選手であるスペイン代表FWフアンミにヘディングシュートを決められ、1点を追う展開となった。しかし同31分に、今季スパルタク・モスクワからポルトに加入したカーボベルデ代表FWゼ・ルイスが、左足のミドルシュートを突き刺して同点に。その後スコアは動くことなく、1-1のまま突入したPK戦を5-4で制した。

 双方とも新加入選手が活躍する試合となったが、中島も見せ場を作っている。10番を背負って左サイドで先発した中島は、開始早々から積極的にシュートを狙っていった。そして前半33分、センターサークル付近で縦パスを受け、ドリブルでゴール前まで駆け上がる。右足を振り抜きミドルシュートを狙ったが、惜しくも左のゴールポストに弾かれてしまった。

 前半45分間だけの出場となったが、ポルトガル紙「オ・ジョゴ」は、「ゼ・ルイスはゴールを決めて、中島のシュートはポストに」と見出しを立て一面で報道。新戦力を中心にポルトの活躍ぶりを伝えている。

 ポルトガルメディア「Notícias ao Minuto」は、「フルハム戦で良い兆候を見せていた日本人選手は、この試合でもポジティブだった。スピードに乗ってボールを運ぶ時は、常に相手にとって危険で混乱を巻き起こす。ペナルティーエリア外からの美しいシュートでベティスゴールのポストを叩いた」と、中島を高く評価している。

地元メディアもポストを叩いた強烈ミドルを絶賛

 一方、ポルトガルサッカー専門メディア「マイス・フッチボル」は、「小さな日本の魔術師は幸福な時間を過ごしたポルティモネンセに戻り、新しい別の戦いへと突入した。左サイドに位置していたが、しばしばボールを求めて中央への動きを見せた。フルハム戦と同じように、個人的にデュエルを挑む機会には恵まれなかった。最大の見せ場は前半33分で、ペナルティーエリアの前方からシュートを打ったが、ボールはゴールポストに当たってしまった」との戦評を出している。

 中島は名門クラブの10番を背負うことで地元メディアから注目を集めているが、現段階では及第点の評価を得ている。中2日で行われた21日のヘタフェ戦(2-1)には、後半15分から出場。ゴールに絡むことはなかったが、現地での期待は高まっているようだ。(Football ZONE web編集部)

ポルトMF中島翔哉【写真:FC PORTO】