数年前に特殊詐欺グループが主催する会合に出席した『闇営業』が発覚し、所属する吉本興業から契約解除された『雨上がり決死隊』の宮迫博之さんと、謹慎処分になった『ロンドンブーツ1号2号』の田村亮さん。

2019年7月20日に2人は独断で記者会見を行い、一連の騒動について謝罪。吉本興業に「謝罪会見をしたい」と伝えたのに対し、社長から「会見を開くなら全員をクビにする」といいわたされた経緯を克明に語りました。

ハリセンボン近藤春菜 コメント

2019年7月22日に放送された情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、今回の騒動について特集。

会見をVTRで振り返った後、MCの加藤浩次さんは「代表取締役会長、役員にも責任があり変わらなければならないと思う」とコメント。

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お笑いコンビ、ハリセンボン近藤春菜さんは、会見で明かされたこれまでの経緯を振り返り、役員の対応に疑問を呈しました。

そもそもはお金を受け取らなかったとウソをついたことが元で、ことを大きくしてしまったのですけど、闇営業に関わった芸人さんたちはその誤りに気付いて、謝りたいと思って、それをすぐに会社にいうわけですよね。

でもそこで会社は「いまさらひっくり返せませんよ。静観しましょう」と提案してきた。ここから悪い方向にしかいってないじゃないですか。

上層部の人が『ファミリー』っていいながらも、社長のパワハラともいえる言動があって、私はもう真意が全く分からなくて。

会見をやることの何がいけなくて、そういう言動をとったのか…。今日社長が会見をするということなので、そこをはっきりと答えていただきたいですね。

スッキリ ーより引用

続けて、声を震わせながら仲間の芸人や吉本興業に対する想いを語っています。

もういまの会社の状況ですと、憧れて吉本に入った若手も社員も『吉本』というだけで肩身の狭い想いをしてると思うんです。

上層部の人の想いとか、下の若手の想いとかも全部共有してこそ、ファミリーじゃないのかと。

会社は上層部の人たちのものじゃないんですよ。本当によりよいお笑いとかエンターテイメントを届けたいという想いが1つになっていないと。よりよいお笑い、エンターテイメントを届けるんだという会社になっていってほしい。

私は吉本にいなかったらこんなにお仕事させていただいていないと思うんですよね。チャンスもいっぱいいただけた。だからこそ、よくなってほしいですし、楽しくお笑いをやりたいんです。

こんな芸歴15年のペーペーの私がいうのもなんですけど、いまこれが、会社も芸能界も変わるチャンスだと思うんです。

スッキリ ーより引用

MCの加藤さんは、会社の状況について「役員を恐れ、自分の意見をいえないような雰囲気になっている」と指摘。「いまの役員が変わらないのであれば退社する」と強い口調で述べました。

その言葉を聞いた春菜さんも、涙声になりながら、会社に対して次のように訴えています。

土曜日の会見から吉本という会社のことで、加藤さんであったり、直接の先輩がたもそうなんですけども…。こんな究極の話をメディアでさせているんだということを、会社のかたは感じてください。

こんなことを、下の者は聞きたくないし、そういうことを心にとめて、今後どうするのか考えてください。

そして、視聴者のみなさん、このことでお時間をいただき、すみません。ありがとうございます。

スッキリ ーより引用

ネット上では、番組の放送を見た人たちから、次のような意見が寄せられました。

・加藤さん、春菜ちゃんが本音をいい合うスッキリが好き。頑張ってほしい。

・すごい放送だった。加藤さんもすごいけど、春菜さんの勇気ある言動に驚いた。

・こんな正論を忖度せず発言できる人こそ芸能界にいてほしい。加藤さんと春菜さんを周りの人は全力で守ってほしい。

所属する吉本興業に対し、正直な意見を語った近藤さん。芸人仲間や会社を大切に想う気持ちが、多くの人に伝わりました。


[文・構成/grape編集部]

出典
スッキリ