現代表のジューレではなく、ドルトムント時代の教え子であるフンメルスに一票

 バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEO(最高経営責任者)が、ドイツ最高のセンターバック(CB)は今オフにドルトムントへ復帰した元ドイツ代表DFマッツ・フンメルスではなく、同クラブに所属するドイツ代表DFニクラス・ジューレであるとの見方を示してから、ドイツはどちらが本当にドイツ最高のCBなのかという話題に沸いている。こうしたなか、かつてドルトムントを指揮したリバプールユルゲン・クロップ監督が、フンメルスこそ最高とのコメントを残した。ドイツメディア「sport.de」が伝えている。

 論争が勃発したのは、ドルトムントバイエルンからフンメルスを獲得してから。3年ぶりの復帰となった同選手について、ドルトムントの首脳陣は「ドイツ最高のCB」と称え、歓迎の意を示した。

 ところが、この言葉にカチンときたのがバイエルン側。ルンメニゲCEOは即座に「私の考えでは、ドイツ最高のCBはバイエルンプレーしている。ちなみに、ドイツ代表でもプレーしている」とやり返したのだ。もちろん、ルンメニゲCEOが念頭に置いているのはジューレ。こうして「フンメルスvsジューレ」という構図が出来上がり、どちらが最高のCBなのかという議論が続いている。

 この話題に、プレシーズンツアーで米国に滞在しているリバプールクロップ監督が“参戦”した。

 現地時間20日に当地で行われるドルトムントとのプレシーズンマッチを前に、同監督は「マッツドイツ最高のCBだ」と言い切り、「彼がドルトムントに戻って嬉しいね」とコメント。「我々は常にコンタクトを取っているよ。彼は天性のリーダータイプの選手だ」と述べ、自身がドルトムントを去ってからもフンメルスとはずっといい関係にあったことを明かした。

 かつてドルトムントを率いてフンメルスとともにブンデスリーガ2連覇を成し遂げた同監督の結論は「マッツドイツ最高」。この言葉をルンメニゲCEOはどう聞いただろうか。(Football ZONE web編集部)

バイエルンDFジューレ(左)、ドルトムントDFフンメルス(右)【写真:Getty Images】