どうもこんにちは。「24歳で結婚」を目標に婚活を続け、気付けば100お見合いしていた事業家で“ブス”タレントの栄藤仁美です。

 前回、「美人は下がる資産価値か?」をテーマに、主に男性が婚活で成功率を上げるアプローチ方法についてお送りしました。今回は、あえてその前段階。私の体験談をもとに「見た目が婚活に与える影響」について書いてみようと思います。

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※画像はイメージです(以下同じ)
 どこまでいっても、この世は男と女……。あなたが“異性”と意識されなければ、婚活の成功は永遠にありません。初対面での失敗をなくして、素敵な相手をゲットしましょう。

外見も口もやかましい「ドフラミンゴ男」

 知人の紹介を受けた私が、待ち合わせ時間ぴったりに、高級イタリアンの個室ドアを開けた、ある日。そこにいたのは紹介者である知人、そして「90年代」「成金」「タイムリープ」で画像検索するとニヤケ顔で現れてくるような、30代・男性投資家の姿がありました。

 人気漫画『ONE PIECE』のキャラクターで言えば、“ド派手”な海賊団船長「ドンキホーテ・ドフラミンゴ」。ルイヴィトン、アルマーニ、フェンディなど、すぐに高級ブランドと分かるロゴが目に飛び込んで来ます。びっしりダイヤが敷き詰まった時計&ジュエリー、はだけたシャツ、派手な髪型、テカテカな肌……彼の一帯に視覚的な“やかましさ”が大渋滞しているのです。

 案の定、やかましさは外見だけではありませんでした。「自分がいかにスゴいか」という話をひたすら続け、私の話には聞く耳をもちません。食べるペースも、お酒のペースも独りよがり。紹介者に気を遣うこともなく、挙句の果てには店員さんにも横柄な態度をとる人でした。

 話し続けるドフラミンゴ男を眺めながら、気付いたことがあります。それは「きっとこの人には、男性としての自信がないんだろうな」ということ。よくよく聞いていると、「オレの友だちが」「オレの仕事が」「オレの車が」と、自分ではない“なにか”を、いかにも男らしく自慢しているだけなのです。

 もともと「5秒でないわ」と感じていたものの、食事をして1時間が我慢の限界でした。結婚相手どころか、友だちになるのも嫌。私が出会ったなかで、もっとも強烈だった男性の1人です。

お金はあるのに自己肯定力の低い30代弁護士

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 続いては、30代・弁護士の男性。ご同業の先輩を通じて、紹介を受けることになりました。待ち合わせ場所は、素敵なホテルラウンジ。私は期待に胸を躍らせながら、現地へと向かいました。しかし、ひと目見た瞬間、私のなかの「5秒でないわ」が発動しました。

 スーツ姿は好印象ですが、だいぶクリーニングしていないのか表面の“テカり”が目立ちます。シャツの襟袖は薄汚れていて、髪は清潔感のない白髪混じり。極め付けは歯でした。歯並びが悪く、歯石とタバコのヤニで歯が変色していたのです。「口臭だけは避けたい」と思った私は、彼と向かい合って座るのに若干の距離を置きました。

 彼が私の身なりを見て「それっていくらですか?」と尋ねて来たとき、正直ドキッとしました。紹介者の手前、私は華美になり過ぎない清潔感のある服装になるよう注意を払っていたからです。私が言葉を探しているうち、彼はこう続けました。「ユニクロでよくないですか? 僕はユニクロで10年前に買ったものも大切に着ています」と。

 もちろん私も、ユニクロを否定するつもりはありません。ただ、彼の身だしなみには、どう考えても説得力がなかったのです。「オレはイケメンじゃないから」「服にお金をかけるのは無駄」など、ネガティブな言葉が多かったのも彼の特徴。清潔感のなさは、“自己肯定力の低さ”から来るのだとそのとき悟りました。

 ちなみに、その日の料金を支払ったのは私です。彼からは「半分払います」の言葉もありませんでした。当時、私は20代前半。彼は10歳以上年下の女性に支払われても、なにも感じない不誠実な男だったのです。お金はあっても、その価値を見出せない彼を、私は「リッチホームレス」と名付け、今でも脳内に焼き付けています。

「変えられる条件」が婚活成功の秘訣

 見た目や求める条件には、変えられないものと変えられるものがある――。そのことに気付いた私は、結婚したいという友人に「相手に求める譲れない条件3つ」を聞いて、男性を紹介することにしました。

 たとえば女性が長身で、相手に自分より高い身長を求めるなら「変えられない条件」になるでしょう。「長男」を除いてほしいというのも、生まれの問題ですから変えることはできません。また、アラサーの男性に「医者」や「弁護士」に転職してほしいと言っても、簡単には変えられないのが現実です。

 ところが、NGに「太っている」「ダサい」「収入が少ない」「優しくない」「婿入りできない」「地方に引っ越せない」という条件を挙げている場合、改善の余地があります。これらはすべて“後天的要因”だからです。お互いのアドバイスや頑張り次第では、見違えるほどの変化があるかもしれません。

 逆に、あなた自身が「相手側に提供できる」、あるいは「妥協できる」ところはどこでしょうか? 実は、そこを考えたほうがずっと建設的で視野が広がります。そして、それが「先天的」か「後天的」を考えることで、自分の「できること」「できないこと」もわかってくるはずです。ひとつずつノートに書き出してみると、よりクリアになるでしょう。

婚活もビジネスも同じ「マーケット需要」

栄藤仁美
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 とはいえ、アラサーの婚活が男女ともに不利なのは間違いありません。なぜなら、20代のような若さはなくなるため、マーケット需要がグッと狭まるからです。

 たとえば、30代向けの高級志向品として売ろうというものを、ティーンスター「にこるん」がコマーシャルしたならブランディング失敗です。イメージと実物に食い違いがあれば、どんなによい商品でも売れません。自分がどうしてそのマーケットにいるのか、どう自分を売りたいのかのバランスを考える必要があります。

 購買意欲をそそられるのは、コマーシャル(自己PR)がささり、パッケージ(見た目)がよく、使って生活(結婚生活)がゆたかになるものです。見た目や思いやりというのは、相手の求める「見た目」や「思いやり」の要素が少なからず含まれています。

最低限の清潔感が「ブスの七難」を隠した

 出会いの場に足を運ぶのであれば、ある程度、自分のブランディングが確立されていながら、相手にとって需要がある自分かどうかが重要です。婚活は相手の時間も奪うわけですから、自分を売り込む「見た目」を意識するのは、最低限のマナーと言えるでしょう。

 ブスな私が結婚できたのも、最低限の清潔感があったからです。肌が白く美しいこと、歯並びが最低限綺麗だったことが、「ブスの七難」を隠してくれたといっても過言ではないでしょう。この点は、両親に感謝しかありません。

 また、バーキンなど高級ブランドを手に婚活しなかったのも勝因だったと思います。どんなシーンでも、人が最初に感じるのはどうしても視覚。まずは、最初の関門をクリアして、婚活の成功率を高めていきましょう。

TEXT/栄藤仁美 構成/鈴木旭>

【栄藤仁美】

1989年、京都生まれ。コンテンツプロデューサー、「ミスiD 2017」安藤美冬賞受賞。京都の花街で、老舗お茶屋の跡取りとして生まれるも、舞妓になる道を絶たれ、起業。17歳3000万円の借金を背負うが数年で完済。現在は飲食業を経営する傍ら、さまざまなコンテンツプロデュースを行う

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