宇宙のステルヴィア」「蒼穹のファフナー「K」シドニアの騎士」などなど、数多くのアニメに楽曲を提供する、アニソン界が誇るスーパーユニットangelaが、2019年5月2日に自身が歌ったアニメソングを歌いまくるライブangela Asia Tour 2019 “aNI-SONG”」東京公演を開催。その模様を収録したBlu-ray DISCangela Asia Tour 2019 “aNI-SONG” LIVE Blu-ray」の発売が、2019年9月25日に決定した。

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angelaは、atsuko(ヴォーカル、作詞、作曲)、KATSU(作曲、アレンジキーボードギター)の2人によるユニットで、毎回、アニメの魅力を120%表現する楽曲を生み出してきたスーパーユニットだ。

ロックポップエレクトロ、クラシックなどジャンルの枠を軽々と超える、唯一無二の世界観を音楽で表現する彼らは、これまでに生み出したアニメソング「のみ」を演奏するワンマンライブツアーangela Asia Tour 2019 “aNI-SONG”」を開催。3月より台湾、上海、広州、香港と中華圏を中心にライブを敢行。そのツアーファイナルが、2019年5月2日千葉県舞浜アンフィシアターにて開催された。

奇しくもちょうど1日前に平成から令和へと改元したばかり。平成のアニメシーンを彩ったアニメソングを、令和の幕開けとともに振り返る、というメモリアルな意味合いも感じられる今回のステージは、歌と映像、そして止まらぬマシンガントークで駆け抜けた、まさしくangelaらしいパワフルな3時間であった。

 

そして、きたる2019年9月25日に、このステージの模様を収録した映像作品「angela Asia Tour 2019 “aNI-SONG” LIVE Blu-ray」が発売されることが発表された。そこで、今回は改めてライブの模様をレポート形式で振り返りつつ、Blu-ray発売を盛り上げていきたい。

 

この記事を読んで興味を持った方。またライブ当日の興奮を、何度も味わいたい方は、ぜひBlu-rayゲットしていただきたい。

(※文中敬称略)

  

色あせぬ新旧アニメソングが会場を盛り上げる!

最前列から最奥の座席まで、ぎっしり満席となった会場の照明が落ちると、軽快なSEが会場に流れはじめる。そのリズムに合わせて、観客による手拍子が鳴り響く中、バンドメンバーダンサーが入場。彼らがフロアをあおる中、ステージ中央にせり上がってくるangelaの2人。カラフルな衣装がライブの「お祭り感」をグッと強調する中で、「SURVIVE!」(劇場アニメーション「K SEVEN STORIES」OP)がスタート! KATSUによるソリッドギターリフに大歓声があがる!

ハードバンドサウンドに会場が揺れるいっぽう、ステージ上のスクリーンにはアニメの映像も流れ、楽曲のイメージをさらに増幅させる。この日の映像は、アニメ愛あふれるVJチームリアルタイムで映像を処理しており、非常にライブ感のある演出が展開。

 

そんなステージを前に、観客のテンションも上がらないわけはない! フロアは赤のペンライトの輝き一色に染まり、一体感に満ちたコールが飛び交う。

そしてatsukoが「みんなに歌ってほしい!」と呼びかけると、観客とangelaによるシンガロングが巻き起こるという、いきなりクライマックスを思わせる盛り上がりが会場を包み込んだ。

続く「KIZUNA」(アニメK RETURN OF KINGS最終話ED)でも、この熱気は収まることはなく、まさにファンangela、そしてアニメ作品との強い絆を感じさせるステージが展開した。

最初のMCでatsukoは、「アジアツアーでは各地のファンが熱かった。だから日本のファンにも負けてほしくない!」と語ったが、個人的には、最初からこんなに盛り上がってるライブは近年見たことがない。この盛り上がりを持ってして、まだ「負けてほしくない!」と語るということは、どれだけ海外のファンは熱かったのだろうか。angelaファンパワーは、底知れない……そんなことを思わせつつ、ライブは再開。

 

「ぢぇらっ子(angelaファンの愛称)のみんなとキラフワしたい!」の言葉とともにスタートした「キラフワ」(アニメアスラクライン2」最終話ED)では、ポンポンを振りつつ、ダンサーとともに踊るatsuko。それまでの「カッコいい」イメージから一転、「かわいい」姿で会場を沸かせる。ちなみに海外では、あちらこちらの会場で「かわいい!」と言われたというatsuko。海外のぢぇらっ子、わかってるじゃないか!

 

個人的にグッときたのが、再メジャーデビューを飾った「明日へのbrilliant road」(アニメ宇宙のステルヴィア」OP)である。16年歌い続けている楽曲だけあって、そのパフォーマンスファンの盛り上がり方も慣れたもの。サビではatsukoがマイクをフロアに向けると、すぐさま観客による合唱が巻き起こる。(筆者も含めて)歌詞カードを見なくても、すぐに歌えるくらい愛されている楽曲だと誰もが再確認したことだろう。また、一糸乱れぬコールレスポンス、手拍子など、まさにangelaの歴史そのものと呼んでも過言ではない光景がアンフィシアターに現出。そんな楽曲を、この日、このステージで演奏してくれてありがとう。そう思ったのは、僕だけではないはずだ。

 

 

そのいっぽうで、インダストリアルアンダーグラウンドな魅力を放つ「Calling you」(映画「BLAME!」主題歌)のような楽曲を歌うのもangelaだ。この曲では、KATSUはギターではなくDJ卓の前に立ち、ディープなサウンドを奏でる。そしてブレイクと同時にバンドメンバーも演奏に参加。さらにatsukoが、まるで前衛舞踊家のようなパフォーマンスを披露するといった具合に、非常にアーティスティックな空間が繰り広げられた。

この圧倒的な表現の前には、ジャンル分けやカテゴライズなど何の意味もないことを思い知らされる。

 

 

かと思えば、「バイバイオーライ」(アニメCOPPELION最終話ED)や「蒼穹」(劇場版蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH」主題歌)のような、バンドサウンドを前面に押し出したアッパーな楽曲も飛び出すのが彼らの懐の深さだ。

バイバイオーライ」ではサビのフレーズに合わせて、一斉に腕を左右にスイング。「蒼穹」では、高速ビートに乗せて「オイ!オイ!」とかけ声があがり、さながらロックフェスのような盛り上がりを見せた。

 

 

あの曲がストリングスアレンジ!? そんなアホな!

先ほどまでの盛り上がりも冷めやらぬ中、「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」の映像がスクリーンに映し出される。そこで流れるのは本編クライマックスの、海底での僚と裕未の一連のシーン。あまりにも切ない名場面に続いて、披露されたのは同作の挿入歌「果て無きモノローグ」だ。

いつの間にか中央の円形ステージに弦楽カルテットとピアノパーカッション。そしてアコースティックギターを抱えるKATSUと、鮮やかな真紅のドレスに身を包んだatsukoがスタンバイ。しっとりと歌い上げ、感動的なステージを繰り広げた。

 

なお今回、ピアノを演奏したのはKATSUのピアノの師匠である蓮沼健介。念願の師弟共演にも感慨深げなKATSUだが、バイオリンで参加した真部裕も、実はライブでは初共演。これまで長年レコーディングには参加していたが、同じステージに立つのは初。さらに真部にとって、「KATSUがギターを弾く姿を見るのも初めて」ということが判明。

そんなKATSUにとって初トピック満載の、ストリングスを交えたライブ中盤では、このまましっとりいくのかと思いきや、バラード曲「Beginning」(アニメ屍姫 赫」「屍姫 玄」13~14話、23~24話ED)を挟むように披露されたのは「Different colors」(「劇場版K MISSING KINGS」主題歌)、「全力☆Summer!」(アニメアホガール」OP) の2曲。

 

まさかのアッパーチューンストリングスアレンジということで驚きの声があがるいっぽうで、弦楽器の持つ温かなサウンドatsukoさんのパワフルなボーカルを、より身近に感じさせてくれたように思える。いつしか観客席から軽快な手拍子があがっていた。

とりわけ「全力☆Summer!」では、演歌っぽいパートを弦楽器の旋律が必要以上にドラマチックさを演出。思わず噴き出してしまったのは筆者だけではないだろう。

そしてとどめに「令和」「元年!」とコールレスポンスを楽しんだatsukoは、歌い終えると「やっぱ新鮮味がなくなってはいけないのですよ、KATSUさん」と相方に同意を求める。常に進化し変化し続けるangelaらしい、まったく予想のつかない弦楽器ゾーンであった。

 



歌いまくり、暴れまくりでトランス状態のライブ終盤!

弦楽器隊が退場し、再びバンド編成に戻ったangelaライブも後半線に突入というところで、待望の新曲がライブ初披露となった。

令和1発目の新曲は、5月17日より劇場先行上映がスタートした「蒼穹のファフナー THE BEYOND」OPテーマの「THE BEYOND」。そして「蒼穹のファフナーシリーズイメージソング「私はそこにいますか」だ。

「THE BEYOND」は「ファフナー」曲らしい、ハードさ、スケール感を持ちつつも和楽器も随所に取り入れた挑戦的な一曲。すでにPVが公開されていたこともあり、サビでのコールレスポンスもばっちり! 早くも令和のスタンダードとなる予感だ。

また「私はそこにいますか」は、タイトルから「ファフナー」の世界観に満ちている。そのサウンドは、アコースティックな要素とエレクトロな要素を併せ持ちつつ、ワールドミュージック的なフレーバーを感じさせるハイブリッドな一曲。最後につぶやくように歌われる「そこにいますか」というフレーズが印象的だった。

 

 

新曲のお披露目を挟んで、ライブクライマックスに向けてなだれこむ。

「僕は僕であって」(TVシリーズ「亜人」第2クールOP)から、ダンサーフラッグを振り回す中で歌い上げた「BURN」(劇場アニメーション「K SEVEN STORIES Episode5 メモリー・オブ・レッド~BURN~」ED)と一曲ごとにグイグイと会場のテンションが上がっていく。

そしてライブの定番にして代表曲「Shangri-La」(TVアニメ蒼穹のファフナー」OP)では、「一緒に最初から最後まで歌ってください」とatsukoが会場に呼びかけると、本当に合唱が始まる。ともにオフマイクで歌うatsukoは、満面の笑顔でタオルを振り回したり、ホイッスルであおったりと大忙し。

この熱気は、本編ラストの「シドニア」(アニメシドニアの騎士」OP)で最高潮に到達する。 総員敬礼!に始まり、何度もリフレインする「Knights of Sidonia」の合唱で完全に観客はトランス状態に。この日一番の一体感に包まれながらフィニッシュを迎えた。

 

アンコールの声に呼ばれて再びステージに登場したangela。今回のツアー振り返りつつatsukoは「またアニソンしばりで歌えたらいいな」とコメント。熱心なファンなら言うまでもないが、まだまだ演奏されていないアニメソングは山ほどあるのである。

そんな次回以降への期待も込めつつスタートしたアンコールだが、次に披露された楽曲を予測していた人はそう多くなかったのではないだろうか(または、今回だからこそやると期待していたかも!?)。その曲こそ最初のメジャーデビュー曲「memories」(アニメ「神八剣伝」OP)だ。原点の一曲をアンコール1発目に披露した後は、「その時、蒼穹へ」(TVアニメ蒼穹のファフナー EXODUS」挿入歌)、「イグジスト」(TVアニメ蒼穹のファフナー EXODUS」OP)と、ラストの盛り上げにふさわしい2曲を立て続けに投下。

最後に繰り広げられた「Follow me」「Follow you」のコールレスポンスを一身に受けたatsukoは、「今日のみんなの声はどこよりも大きかった!」と嬉しそうに叫んだ。

 

 

最後にKATSUは、現在、新たな企画を水面下で進めていることを明かし、さらに「平成に残したことがある奴! 令和にかなえようぜ!」と、ぢぇらっ子たちに呼びかけた。アニメアニメソングという存在が大きな変化を遂げた激動の平成を生き抜き、数え切れないほどの名曲を残したangelaだが、彼らはまだまだ歩みを止めることはないようだ。

平成と令和という2つの時代の接点に開催された今回のライブは。ある意味angelaにとって新たな旅立ちの日であり、その決意ともに開催されたツアーファイナルだったのかもしれない。新時代に、どんなアニメソングを聴かせてくれるのだろうか。そんな期待を抱かせつつ、ライブは幕を下ろした。

 

セットリスト

1.SURVIVE!

2.KIZUNA

3.彼方のdelight

4.キラフワ

5.明日へのbrilliant road

6.Calling you

7.バイバイオーラ

8.蒼穹

9.果て無きモノローグ

10.Different colors

11.Beginning

12.全力☆Summer!

13.THE BEYOND

14.私はそこにいますか

15.僕は僕であって

16.BURN

17.Shangri-La

18.シドニア

En1.memories

En2.その時、蒼穹へ

En3.イグジスト


Blu-ray情報】
angela Asia Tour 2019 “aNI-SONG” LIVE Blu-ray

・発売日:2019年9月25日(水)
・価格:7,000円(税別)

<収録内容>
・「angela Asia Tour 2019 “aNI-SONG”」舞浜アンフィシアター公演(2019年5月2日開催)
パッケージ仕様:【初回製造分のみ】スペシャルBOX仕様
・封入特典:ブックレット
・音声特典:angelaによるオーディオコメンタリー
・映像特典:舞浜アンフィシアター公演メイキング映像


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Blu-ray発売記念! 令和の幕開けをangelaが盛り上げる、アニソン縛りのツアーファイナル「angela Asia Tour 2019 “aNI-SONG”」東京公演レポート