「1票の格差」を解消しないまま、7月21日投開票の第25回参議院選挙が実施されたことは憲法違反であるとして、翌22日、弁護士グループが選挙の無効を求め、全国14の高裁とその支部に一斉提訴した。

提訴後に東京・霞が関の司法記者クラブで会見した升永英俊弁護士は「福井は、1票の価値が1票。対して、神奈川の1票の価値は0.34票で、3人合わせて1票ということになる。明らかに憲法違反だ」と問題視した。

2018年7月に成立した改正公職選挙法により、参議院の定数が6増となったため、今回の選挙における格差は3.00倍を切っている(2016年は3.08倍)。

しかし、伊藤真弁護士は「まったく評価できない。1人1票が実現されなければならない。抜本的な見直しをおこなうべき」と強調した。

1票の格差を抱えた参院選は「違憲」 弁護士グループが一斉提訴「1人1票を」