21日に行われたセビージャリバプールの親善試合で目を疑うようなファウルが見られた。

プレシーズンツアーの一環としてアメリカで行われたこの一戦。チャンピオンズリーグ王者であるリバプールと、ヨーロッパリーグ最多優勝回数を誇るセビージャということで大きな注目を浴びた試合は2-1でセビージャが勝利した。

しかしこの試合、イギリスデイリー・メール』によると、セビージャの選手のプレーは少し“ダーティー”だったようだ。その中で最も問題視されているのが、セビージャDFジョリス・ニャニョンのリバプールDFヤセル・ラローチに対するファウルだ。

それは76分のこと。ラローチが左サイドからドリブルで中に切り込んだ際、ニャニョンがラローチの右足を狙って明らかに蹴りを入れているのだ。これに対し主審はすぐにレッドカードを提示。親善試合でのレッドカードはあまりに稀な光景だった。

蹴られたラローチは立ち上がることが出来ず担架で運ばれることに。リバプールユルゲン・クロップ監督はケガをした18歳の若手について「(重傷じゃなくて)ラッキーだったと思う。(診断結果に関して)待つ必要がある。彼はプレーを続けることはできなかったが、ドレッシングルームでは調子は良さそうだったよ」とコメントを残した。

リバプールキャプテンのジェームズ・ミルナーは「ひどいファウルが何度かあった。あの試合は親善試合だったと認識しているが、レッドカードなんてめったにないことだよ。ファウルするならシャツを引っ張るぐらいにしてくれ。若い選手をヒザで蹴らないでくれ」と、この試合でのセビージャの選手の行為を非難した。

試合後、ニャニョンは自身のツイッターを通じてラローチやリバプールに謝罪。「リバプールと選手の家族に公の場で謝りたい。どんな理由があるにせよ、あれは悪質なタックルだった。ピッチ上で合ってはならないことだった」と猛省している模様。

また、セビージャも「セビージャFCの全員が、ヤセル・ラローチの完全かつ迅速な回復を祈っています」と声明を出している。

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