将来のことを考えて貯金しようと意気込んだものの、なぜか貯めるお金が残らないということ、ありますよね。それは世のキャリアウーマンたちも同じのようです。今回は、バリバリ働く女性たちが将来の貯金のためにやめたことについてご紹介します。

未来のない自己投資

あるコンサル会社で働くAさんは自己投資や自己研鑽が好きで、よく勉強会やセミナーに顔を出したり、複数の習い事をしたりしていたのだそう。大学の公開講座にも通っていたと言いますし、趣味も多く料理教室や着付け教室にも通っていました。

しかし、あるときふとAさんは考えたのだと言います。本当に役立つセミナーや習い事はほんの一部だと。たとえば、Aさんは心理学の公開講座をある大学に通って受けていました。講義の内容は非常に充実していて、刺激的で楽しく受講できたのだと言います。ただ、その講座が終わってしまったら、何もその内容を思い出すようなきっかけがなかったのです。

そこでAさんは、そのときに支払った学費以上のものはそこにはなく、また自分にはそこで学んだことを生かせるようなフィールドがないということに気が付いたのだと言います。それはいわば未来のない自己投資。高額なお金を払って参加しても、自分がどんなに楽しくても、自分が本当に目指すものだったり、仕事に生かせるものだったり、もしくはそれをきっかけに自分の毎日が何か変わったりしないと意味がないと思ったのだと言います。

Aさんは一方で、料理教室には大きな意味を感じていました。料理の腕は磨けば磨くほど、料理が楽しく手際よくなり、料理にかかる時間も短縮できておいしいものができるので自炊の機会が増えたのだそう。こうして考えてみると、確かに将来に本当に役立つものなのかどうか、見極めが重要になりそうですね。

「LIMO[リーモ]の今日の記事へ」

人に流された出費

あるIT企業で働くBさんは、周囲に合わせて出費するのをやめたと言います。たとえば、みんなでランチに行ったとき、「ちょっと高いけどこのランチにしようかな」と言い出す人がいたりすると、なんとなく「じゃあ私も」とみんなで同じメニューにしたりすることがありますよね。高めのランチの内容が好みでなかったとしても、ほかのメニューは選びづらいという気持ちになるもの。

しかし、そういった周囲に合わせて選んだものに対してお金を払うということが非常にもったいないと感じたBさん。自分の好きなものを周囲に流されずに選ぼうと決めました。自分が心からいいなと思ったものに対して使うお金と、人に流されて選んだものに対して使うお金では、同じ金額だったとしても使った後の満足度が違うのだと言います。確かに、どうせお金を払うのだとしたら満足する使い方をしたいですよね。

無意識にお金を使うこと

金融機関に勤務するCさんは、本格的に貯金をするため毎月使うお金をチェックしたところ、「無意識のうちに使うお金」が家計を圧迫していることに気がついたのだそうです。Cさんが思う無意識のうちに使うお金とは、新聞の定期購読や有料アプリ、お化粧品の定期購入など。

こうしたお金は節約しようと思ってもなかなか気が付きにくい部分ではありますよね。それらを徹底的に排除することで、Cさんは貯金に回せるお金をふやそうとしました。新聞の定期購読をやめ、仕事上で接するレポートを積極的に読んだり、アナリストの話を聞いたりして情報収集をするようにしたら、新聞を読むという受け身の行動だけではわからなかったような話が聞けたり、より興味を持って情報収集に取り組むことができたと言います。

また、定期購入しているお化粧品も本当に効果があるのかと、あえて使わない期間を作って効果を検証しました。それほど大きな変化が見られず、いったん定期購入をやめてプチプラのお化粧水でもたっぷりつけることを意識したら同じコンディションが保てるようになったと言います。このように、自分で検証してみて本当に必要な出費なのかどうかを考えるのも重要ですよね。

「何にもならないお金」を使うこと

医療系の仕事をしているDさんは、自分にとって「何にもならないお金」を使うのをやめたと言います。たとえば、旅行のたびにDさんは職場に毎回お土産を買っていましたが、それが年間では3万円以上の出費になっていたと言います。職場の人数が多いので、1つ1つは小さなお菓子ですが出費がかさむというわけです。

しかし、毎回お土産を買っていったからといって何になるわけでもないと気付いたDさん。そこで勤務日にあえて休みをもらってどこかへ行くなら周囲のフォローへの御礼の意を込めてお土産を買っていく、自分の元々の休みでどこかへ行くときは買っていかないというルールを決めました。

こういう何にもならないお金って実は結構あるのではないでしょうか。あってもなくてもいいものや、Dさんのように毎回でなくてもいいものってありますよね。こういうものから減らしていくのもいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか。今回紹介した女性たちは、仕事と同様お金にもシビアでした。自分で無駄遣いを減らすにはどうしたらいいかを考えて実行するということが当たり前のようにできていて、日々検証して削減する、あるいは継続するという判断をしていることがわかりました。ご自身でも、何が無駄かを考えて本当に必要なものかどうか吟味してみてはいかがでしょうか。