第8回東宝「シンデレラ」オーディションでグランプリを獲得した女優の福本莉子が、映画『しあわせのマスカット』の主人公を演じることが分かった。福本は今作が映画初主演となる。

【写真】映画『しあわせのマスカット』での竹中直人

 本作の舞台は、フルーツ王国と呼ばれる岡山県。そこで国内No.1となるシェア9割を生産している高級果物でぶどうの女王“マスカット・オブ・アレキサンドリア”を使った果物和菓子に出会った高校生が、その和菓子を作った会社に入社し、いつかは自分が考えた和菓子を作りたいという思いを胸に、いろんな失敗を重ねながら、会社、農家、そして2018年7月に起きた西日本豪雨による未曾有の大水害を体験しながらも、自分の夢を叶えようと奮闘する成長のドラマ。岡山県でオールロケが敢行され、岡山を拠点に、日本全国だけでなく世界各地にも店舗を持つ和菓子の老舗「宗家 源 吉兆庵」の全面協力のもと撮影が行われた。

 主演を務める福本は、初代グランプリとして沢口靖子が受賞して以来、野波麻帆、長澤まさみ上白石萌歌と、注目女優を送り出してきた東宝「シンデレラ」オーディションの、第8回(2016年開催)グランプリ受賞女優。共演には、ストーリーの鍵となる、ヒロイン演じる福本が手伝いに向かうぶどう園の主人で、亡くなった最愛の息子が育てたぶどう園を守る寡黙で頑固な男を、竹中直人が演じることも併せて発表された。

 福本は「全編岡山でのロケで、素敵な大自然に囲まれながら、のびのびと撮影させていただけました。私が演じた相馬春奈は、何度挫けても明るく輝く太陽のような女の子です。初めての単独主演をこの作品で務められた事を嬉しく思います! 是非公開を楽しみに待っていてください」とコメントしている。

 映画『しあわせのマスカット』は2020年初夏公開予定。

映画『しあわせのマスカット』で映画初主演を果たす福本莉子(C)『しあわせのマスカット』製作委員会