バルセロナに所属するクロアチア代表MFイバン・ラキティッチが23日に埼玉スタジアム2002で行われる『Rakuten Cup』のチェルシー戦に向け、前日会見に出席した。

バルセロナは21日に来日。日本で『Rakuten Cup』と銘打たれた2試合のプレシーズンマッチを戦う予定であり、23日にチェルシーと対戦すると、続く27日にノエビアスタジアム神戸ヴィッセル神戸と激突する。

そうした試合に先駆け、会見に登場したラキティッチ。「来日できて嬉しく思う。個人的に、日本という国にたくさんの良い思い出がある。明日に向けて、気持ちがとても高まっている」と意気込みを語った。

日本での試合にモチベーションの高さをのぞかせるラキティッチだが、海外メディアが興味を示すのは、バルセロナとの契約が2021年にも失効する同選手の去就問題だ。それを突いた質問が及ぶと、こう返した。

「今年も去年と全く同じだ。今年も、今シーズンもバルサプレーがしたい。僕はいつもオープンな人間。バルサとの契約がまだ残っている」

そのなかで、相次ぐ去就の噂に「変な感じはする」との本音も吐露したラキティッチだが、「フットボールはそういうもの。他クラブから興味を抱いてもらえることは光栄」だと続け、選手冥利に尽きるとの考えも示した。

そして、「クラブとして色々な考えごとがあると思うけど、互いの目標は1つだ」とも述べた背番号「4」は、バルセロナの一員として新シーズンを成功の1年にしたいとの思いも口にしつつ、次のようにも続けた。

「みなさん(メディア)の方が僕のことをよく知っていると思う。僕はチームに貢献したいし、チームのために頑張りたい」

日本での試合に向けた意気込みを語る場だったはずだが、去就に関する質問に対しても真摯に丁寧に返答していったラキティッチ。明日のチェルシー戦、どのようなパフォーマンスを日本のサポーターに披露してくれるのか。注目だ。

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