代替テキスト
涙をまじえながら20日に謝罪会見を行った宮迫。

「世間の皆さん、応援してくださった方々、とんでもなくとり返しのつかないことをしてしまい、不快な気持ちにさせてしまっている、すべての皆さまにお詫びさせてください。本当に申し訳ありませんでした」

7月20日、涙ながらに謝罪をしたのは雨上がり決死隊宮迫博之(49)だ。

6月7日発売の『FRIDAY』による、振り込め詐欺グループ主催の忘年会に事務所を通さずに参加していた“闇営業”報道で謹慎処分を受けていた宮迫。さらに7月19日発売の同誌では宮迫が金塊強奪事件の首謀者と酒席をともにし、見返りに金銭を受け取る“ギャラ飲み”に興じていたと報じられたのだ。事態を重く見た所属事務所の吉本興業は同日、「マネジメントの継続に重大な支障が生じた」として宮迫との契約解消を発表した。

一部では芸能界引退も報じられていた宮迫は20日に、同じく謹慎中だったロンドンブーツ1号2号田村亮(47)とともに緊急謝罪会見を敢行。亮が「辞めてでも、僕一人でも会見させてくれ」と吉本に嘆願するも、「やってもええけどそんなら全員連帯責任でクビにするからな」と同社の岡本社長から言われていたため“沈黙”せざるをえなかったと暴露した。

また家族にも言及した宮迫は「もう辞めた方がいいんじゃないか。自分のせいなんだから、責任を取って引退を考えたら」と妻が背中を押してくれていたと明かしていた。自らの進退については契約解消されたことは「何も文句はない」としながらも、「今は引退と言う事は考えられません」と芸能界残留を宣言していた。

突然の契約解消によって、テレビ業界にも激震が。TBSは19日、宮迫が司会を務めていた『炎の体育会TV』から彼の降板を発表。各局は対応に追われている。レギュラー番組を多数抱え、超売れっ子だった宮迫はなぜ“闇営業”という暴走を続けたのか。その背景には“宮迫家の事情”が関係していた。

「96年に結婚した奥さんは“鬼嫁”として知られています。宮迫さん本人も『夫婦げんかになるとたとえ自分が悪くなくても謝る。そのほうが平和』と言っていたほどです。同時に真面目な方でもあるので、事務所からの給料は奥さんが管理して、宮迫さんはお小遣い制だったようです。というのも、宮迫さんは金遣いの荒い一面があるんです。よく後輩芸人を連れて飲みに行っていたのですが、支払いはいつも宮迫さん。一度に10万~20万円散財することもザラでした。奥さんは彼がお金で失敗しないよう守っていたのです」(芸能関係者)

05年8月7日号の『婦人公論』では《嫁の喜ぶ顔を見るの、けっこう楽しみだったりするんですよ》と語っていた宮迫。しかし妻への思いとは裏腹に、宮迫にはお金をつぎ込んでいたものがあったのだ。

時計好きの芸人を束ねた「芸人時計部」の会長を務めるなど、腕時計マニアとして知られる宮迫。彼の“高級時計への執着”は驚くべきものだった。

18年8月号の『ゲーテ』ではコレクションしているオーデマ・ピゲやリシャール・ミルといった1千万円越えの超高級時計を紹介。その総額は3千万円を超えていた。また、その際のインタビューでは次のように語っていた。

《会長の僕が飛ばしすぎて、みんなついていかれへんと。この間、税理士経由で嫁に今まで時計に使った金額がバレて、罵倒されました》

そして、腕時計への愛情は次第に常軌を逸していく。

「好みの腕時計以外にも投機目的で買うこともあったようです。親しい投資家から『今後価値が上がるよ』と言われた時計を買っていたと聞いています。会うたびに着けている腕時計が変わっていて、後輩たちに見せびらかすことが多かったです。1年ほど前の飲み会でも、宮迫さんは『お金がなくなったらこれ売るわ!』とうれしそうに腕時計を自慢していました」(後輩芸人)

浪費を続ける宮迫が、たどり着いたのが闇営業だったようだ。

「飲み会ではよく『鬼嫁の財布管理がキツすぎる……』とこぼしていましたが、その割には羽振りがよく、財布には毎回多額の現金が入っていました。そこで奥さんに知られず、口座にも振り込まれない現金を闇営業やギャラ飲みで稼いでいたのでしょう」(お笑い関係者)

安易に手にした“軍資金”の代償はあまりにも大きかった――。