ロックを聴きながらハンバーガーなどの米国料理を楽しむことができる飲食店『ハードロックカフェ京都』が2019年7月12日、祇園白川に誕生した。料亭だった町家を改装した店舗は、祇園新橋伝統的建造物建造物群保存地区に指定されている街並みに沿うよう、おなじみのギター型のネオンサインを封印。『Hard Rock CAFE KYOTO』と記された紺色ののれんをくぐった先には、和と洋を融合させた異空間が広がっていた。

ちょうちんに灯りがともると、また表情が変わる

ちょうちんに灯りがともると、また表情が変わる

 八坂神社の門前町として栄えた同地区は、いまも芸舞妓が行き交う花街として知られている。風に揺れる柳が美しい通りは、春には桜、夏には蛍などを愛でることができ、景観の美しさにひかれ、ウェディングフォトを撮りに来るカップルも多い。

 白川のせせらぎを眺めながら、石畳の道を歩くと、同地区で最も人気の撮影スポットである巽橋が目に飛び込んでくる。『祇園のお稲荷さん』と親しまれる辰巳神社のほど近く。祇園のど真ん中に、世界で唯一、町家造りの外観を持つ店舗がある。

 巨大なギターネオンサインはどこにもなく、控えめに『ハードロックカフェ京都』と書かれたちょうちんが飾られている。のれんをくぐると、元料亭の名残を感じさせる小さな庭が左手に。しつらえた石灯籠にあったハート型の模様に遊び心を感じた。

 真新しい引き戸を開けると、ヴァン・ヘイレンの曲が耳を刺激する。やはり、ここはハードロックカフェなのだと安心した。

1階のグッズ売り場

1階のグッズ売り場

 グッズが中心の1階には、『KYOTO』のロゴが入ったピンズやグラス、Tシャツドラムスティックなどのアイテムのほか、日本最古の綿布商として、400年以上の歴史を持つ老舗『永楽屋細辻伊兵衛商店』とコラボレーションした舞妓をがギタードラムを演奏する後ろ姿デザインしたユニークな手ぬぐいも。新しい京都土産としても注目だ。

舞妓がギターを演奏する背中などがデザインされたてぬぐい

舞妓がギターを演奏する背中などがデザインされたてぬぐい

 2階に向かう階段の壁には、レディー・ガガの写真パネルを展示。六角形のサングラスに、顔を覆い隠す奇抜なドレスを着用した一枚は、2014年3月に迎えた自身の誕生日のスナップという。ガガの写真の横には、舞妓の名前が書かれたうちわが並び、京都らしさを感じさせた。階段の壁には、記念レセプションに招かれたギタリストの村治佳織のサインも。この先、店内で生まれる数々の歴史と共に、コレクションも増えていくのだろう。

2階へと向かう階段にはレディー・ガガの写真が

2階へと向かう階段にはレディー・ガガの写真が


レセプションを行った村治佳織さんのサイン

レセプションを行った村治佳織さんのサイン

 階段を登りきった先には、同店のメモラビリア(展示品)の中でも撮影をする人が最も多いという、リッチー・サンボラのサイン入りギターが。ガラスケースの中で輝く一品は、ボン・ジョヴィメンバーとして来日した際に使用したものだという。

2階にあるリッチー・サンボラのサイン入りギター。日本公演の写真も並ぶ

2階にあるリッチー・サンボラのサイン入りギター。日本公演の写真も並ぶ

 このほか店舗には、マドンナが2枚目のアルバム『Like a Virgin』のジャケットで身につけていたアクセサリーテイラー・スウィフトミニスカートドレスプリンスステージで使用したタンバリンなど、貴重な20点を間近で見ることができる。

1階のメモラビリアに並べられた、マドンナがジャケット写真の撮影で使用したアクセサリー

1階のメモラビリアに並べられた、マドンナジャケット写真の撮影で使用したアクセサリー

◆食にも京都らしさが

 世界75カ国で、各店舗オリジナルメニューを提供しているハードロックカフェ。京都店では、京野菜など地のものを融合させた、4つの限定メニューを味わうことができる。

2階の客席

2階の客席

 特製のバーガーにわさびを利かせた味噌ソースを使った「味噌わさびバーガー」(2354円)は、アボカドトマトレタスと共に、ピクルスの代わりに、季節ごとに変わる京漬け物をトッピング。7月はさっぱりとした大根の千枚漬けで、カリカリとした食感を楽しめる。

「味噌わさびバーガー」(2354円)

「味噌わさびバーガー」(2354円)

 京野菜と京漬け物、特製のワカモレ(サルサの一種)をロールにした「ベジタブルロール」(1490円)は、中に豆腐を使うアクセントも。たっぷりと乗せられた九条ネギが食欲をそそる。ほかにも京七味や京山椒をかけていただく「焼き鳥ウィング」(1382円)、丹波の黒大豆を使った「レインドロップケーキ アイスクリーム添え」(1058円)など各種取りそろえている。

 東京や大阪に続き9店舗目として生まれた同店。店舗面積は約260平方メートルで、席数は2階にある6名用のVIPルームを含めて84席。顔にロック調のメークを施した店員さんが迎えてくれる。営業時間は午前11時午後11時。無休。

ロック名店員さんが出迎えてくれる

ロック名店員さんが出迎えてくれる

店名:ハードロックカフェ京都
住所:京都府京都市東山区新橋通大和大路東入元吉町67番地

祇園にハードロックカフェ京都がオープン