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反社会的勢力への"闇営業"問題をめぐって吉本興業7月22日、会社として記者会見を開いた。会見は5時間半に及んだが、岡本昭彦社長の回問が記者の質問と噛み合ってないことが多く、ツイッターでは「ひどい会見」など批判が相次いでいる。

翌23日放送の「スッキリ」でもこの会見が取り上げられた。フリーアナウンサーの高橋真麻さんは、宮迫博之さんが20日に行った謝罪会見を「人生をかけた会見」と評し、吉本側の会見は「今回の件に対する熱量があまりにも違うから、それが画面に出たなって感じ」と話した。

また、宮迫さんは当初、反社会的勢力からギャラを貰っていないとコメントしていた。その後、実は授受があったと分かり、世論は宮迫さんをバッシングしていたと指摘。しかし、謝罪会見を行ったことで、

「『芸人対吉本』という構図になった瞬間、世論が真逆にひっくり返ったっていうのは不思議だなって。元々の本質は芸人さん対吉本じゃなくて、"反社会勢力からお金を貰った"っていうところから発しているのに、全然違う話で同じ人の見方が180度変わる大衆心理というか、世論にもまた違う問題っていうか(がある)」

とコメントした。

本来、"反社"との関係の有無を確認すべきなのに「こんな早く有耶無耶に」

幻冬舎編集者である箕輪厚介さんも同意し、「今回、全く違う問題が2つあるっていうのを認識しなきゃいけない」と語る。当初は、知らずにとは言え、宮迫さんらが反社会的勢力の会合に参加し、金銭の授受があったことが問題視されていた。

「その対応をめぐって吉本の中があまりに会社としておかしいっていう。これはちょっと別個の問題がある。宮迫さんが会見で言っていた、最後(今月19日発売)のFRIDAYの報道にあった、写真撮って10万円受け取ったっていうのは、10万円受け取ってないし、トイレから出てきた時いきなり囲まれたから撮っただけだって」

FRIDAYと宮迫さんの意見に食い違いがあるため、本来ならどちらが正しいのか、つまり反社会勢力とつながりの有無を確認すべきだと指摘。しかし、「僕も含めたワイドーショーとSNSのノリっていうのは、一番面白そうな話題になりそうなところに野次馬みたいにいく」とし、

「そこでもう、(反社との関係の有無が)こんな早く有耶無耶になって、こっち(岡本社長のパワハラ問題など)に吉本の問題にいっちゃったんだなっていうのも真麻さんがおっしゃるとおり思いますね」

とコメントした。MCの加藤浩次さんも同意し、22日の会見では、その点も宮迫さんの契約解除に影響があったのかを記者から指摘されたが、「『それも含めて前段階の嘘も……』みたいなもやもやっとした、ぐずぐずっとした回答だった」と批判した。