7月21日エディオンアリーナ大阪にて開催された「RISE WORLD SERIES 2019」で、“神童”那須川天心選手がスアキム・PKセンチャイムエタイジム選手にTKO勝ちを収めた。

【写真を見る】大阪仕様の“トラ柄”コスチュームで登場した那須川天心選手

オープニングファイト3試合を含む全15試合が行われた今大会のメインイベントを飾ったこの試合は、「RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament」の準決勝となる一戦。

両者は昨年大激闘を繰り広げ、辛くも那須川選手が判定勝利。“因縁の宿敵”であるタイ王者・スアキム選手との再戦を前に、那須川選手は「失神させたいですね。圧倒的な差をつけて勝ちたい」と意気込みを語っていた。

■ 胴回し回転蹴りで流血TKO! 「もっと強くなれたと思います」

前日記者会見で「コスチュームから入場まで、全てをド派手に魅せたいと思っているので、ぜひ期待していてください」と宣言していた那須川選手は、その言葉通り大阪仕様の“トラ柄”コスチュームで登場。

第1ラウンドでは、那須川選手が距離を取りながらも確実に先制の打撃を当てていき、打ち合いにも応じる余裕も。第2ラウンドは、やや那須川選手に傾きかけた流れに少し焦りを感じたのか、スアキム選手が距離を詰める形で試合に動きが出始める。

決着の予感が漂い始める中、迎えた第3ラウンドで両選手の距離が一気詰まると、天心選手は胴回し回転蹴りを一閃! これがスアキム選手の眉間を直撃し、「骨が見えていた」というほど深い傷が。流血は止まらず、結果はそのまま那須川選手のTKO勝ちとなった。

試合後のコメントで那須川選手は、「今回は色々試そうと思って打ち合った結果、何発かパンチをもらってしまったけど、こういう(試合の)スタイルも経験できたので、もっと強くなれたと思います。

9月16日の幕張決勝は日本人対決です。ぜひ応援にきてください! これからもどんどん強いやつと戦って、“最強”を目指します!」と、決勝への意気込みを語った。

■ 「恋ステ」出身の有井渚海がプロデビュー戦を飾る!

さらに、本大会では若年層を中心に絶大な人気を誇る同局の人気恋愛リアリティーショー「恋する❤︎週末ホームステイ」(AbemaTV)に出演した有井渚海選手が登場し、プロデビュー戦に挑んだ。

相手は、有井選手と同じくこれがプロデビュー戦となる濱田祐生選手。パンチで積極に前に出て、デビュー戦とは思えない思い切った攻めを見せると見事3対0で有井選手が勝利を掴んだ。

オープニングファイトとしては異例の観客が集まった本試合では、AbemaTVの公式Twitterや、応援に駆け付けた「恋ステ」メンバーのSNSでは、有井への応援コメントや、試合後に撮影した久しぶりの集合写真に、多くの反響が集まった。

■ “キックの王子様”も完勝! 「負けてもいいから倒してやろうと」

そして、“キックの王子様”こと白鳥大珠選手と、タイ・ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者、セクサン・オー・クワンムアン選手の試合では、第2ラウンドまで白鳥選手がリードし、1度ダウンを奪うが、最終第3ラウンドでセクサン選手が猛反撃を開始。

白熱した試合に会場中から歓声が上がる中、セクサン選手はふらつきながらも白鳥選手に殴りかかるが、ここをしのいだ白鳥選手が3対0で判定を収めた。

試合後のコメントで白鳥選手は、「応援ありがとうございました。倒すことだけを意識して挑みました。正直負けてもいいから倒してやろうと思っていました。

それにしても、セクサン選手タフすぎです(笑)。世界一とるために、またすぐ練習したいと思います」と、笑顔で意気込みを語った。

MVPは那須川選手! 大会の模様も見逃し配信中

また、AbemaTVでは「視聴者投票で決める!RISE MVPキャンペーン」と題し、本大会のMVP選手を視聴者が選ぶキャンペーンを実施。

MVPには、メインイベントで勝利を飾った那須川選手が選出。以下、2位にスアキム選手、3位にルンキット・ウォーサンプラパイ選手、4位に有井選手、5位に白鳥選手がランクインした。

そんな選手たちによる手に汗握る熱戦の数々は、「Abemaビデオ」にて7月28日(日)まで無料視聴が可能。この機会に、スリリングなバトルをしっかりと見ておこう。(ザテレビジョン

宿敵相手に見事なTKO勝利を飾った那須川天心選手