伏見稲荷大社7月21日に催された本宮祭神賑行事献奏で、京都アニメーション制作のTVアニメけいおん!」の楽曲が尺八と三味線で演奏された。同じ京都市伏見区には放火事件があった京都アニメーションの第1スタジオがあり注目を集めている。

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本宮祭神賑行事で献奏されたのは、京都アニメーション制作の大ヒットTVアニメけいおん!」のエンディングテーマ楽曲「Don't say "lazy"」。京都発のロックバンド「凜ひとえ」が伏見稲荷大社外拝殿奉納演奏に参加したことを機に、献奏を務めている尺八演奏家・大山貴善とシャミセニスト・寂空-JACK-さんのユニット「KIZEN×JACK」によってアレンジされた和の旋律は、物悲しくも力強く伏見稲荷大社を包んだ。


「KIZEN×JACK」は、「凜ひとえ」とともに2016年から4年連続で伏見稲荷大社から依頼を受け、神賑行事や奉納演奏を務めている。今年は京都アニメーションで起きた放火事件を受け、「現代の京都が創造してきた文化の象徴の一つが京都アニメーションであると感じた」、「物作りをする立場の者として世界的なクリエイターに最大のリスペクトを示したかった」ことからアニメ楽曲を演奏することに決めた。


数多くの京都アニメーションアニメ楽曲の中から、「けいおん!」の「Don't say "lazy"」を選んだ理由の1つが歌詞。「『自分を受け入れ愛する事』『困難を乗り越える力』という強い肯定とどこまでもポジティブエネルギーが軸にあると考え、令和という時代に対するエールにもしたかった」という。


演奏にあたっては、「想いは使い古された言葉では伝えきれず、それならば分かる人に伝われば良い」との思いから、あえて曲の説明はしなかった。それでも「KIZEN×JACK」の演奏はSNSを中心に拡散。大きな反響を呼んでいる。「KIZEN×JACK」は、これからも「尺八と三味線という日本が培ってきた楽器でもって日本国内の人に、そして世界中の人に『けいおん!』の劇中で絶えず描かれてきた美しい笑顔を咲かせられるよう活動をして参りたい」と語っている。


なお、伏見稲荷大社は一般の方のコスプレや楽器演奏、許可のない一般の方同士の撮影は禁止されている。


画像提供:大山貴善(@JUNN_take)さん