愛され続ける福岡県民のソウルフード「うどん」。暑~い夏でもつるっと食べられる、さっぱり系のうどんをご紹介。近所の穴場店やお出かけ先での名店を探してみよう!

【写真を見る】甘辛い挽き肉とみずみずしいナスがマッチする「揚げなすとひき肉ぶっかけ」(750円) / うどん髙浜や

■ ナチュラルな雰囲気で女性も入りやすい「うどん和助 大名」

11年前の本店開店以来、店主が修業した「大地のうどん」と共に、福岡市に豊前裏打会の名を広めた。天神に開いた2号店を2018年8月に移転し、リスタートしたのが大名店。カフェ風の店の造りで、女性1人でも入りやすい。

[うどん和助 大名]福岡県福岡市中央区大名2-2-43 イーエルケイ大名ビル1F / 092-733-0202 / 11:00~15:30、17:30~21:00(各LO) / 火曜休み / 29席 / 禁煙 / 駐車場なし / 地下鉄赤坂駅より徒歩3分

■ 「和助」の隆盛を支えた 職人が10年を経て、独立「うどん髙浜や」

店主の髙濵さんは「うどん和助」で10年修業。五感で熟成具合を判断し、ツルリと口当たりのよい麺に仕上げるなど経験に裏付けされた技術が光る。やや太めに切り出すことで少しだけコシ、モッチリ感を高めているという。

[うどん髙浜や]福岡県福岡市早良区田隈2-33-11 / 092-707-5578 / 11:00~15:30、17:30~21:00(各LO) / 水曜休み / 21席 / 禁煙 / 専用駐車場2台、共用駐車場8台(無料) / 福岡都市高速野芥出入口より車で約6分

ヘルシーな総菜を好きなだけ!「すーさんうどん」

「バランスよく食べて健康になってほしい」と、お代わり自由の総菜約19種が付く「温うどん」(550円)を看板に掲げる。総菜は野菜中心でヘルシーかつバラエティ豊か。昆布やアゴ、花ガツオなどでとる優しいダシも体に染みる。

[すーさんうどん]福岡県福岡市東区土井3-2-18 / 092-663-2855 / 11:00~21:30(LO21:00) / 無休 / 50席 / 禁煙※店外に喫煙スペースあり / 駐車場 18台(無料) / 福岡都市高速野芥出入口より車で約6分

■ 徹底した管理方法と配合でブレない極上のダシと麺を生む「八の〇」

ふわりとした口当たりなのにコシを感じる麺は圧力釜で茹で、5度の軟水で急速冷却することで独自の食感を実現。酸化を防いだ天然素材で作るダシとの相性が抜群だ。夜は漁師の店主が捕ってきた魚料理で一献も楽しめる。

[八の〇]福岡県北九州市小倉北区片野2-21-17 / 093-922-0911 / 11:00~14:30、17:30~21:00※売切れ次第終了 / 木曜休み、不定休 / 32席 / 禁煙 / 駐車場 6台(無料) / 北九州モノレール片野駅より徒歩6分

■ 経験に独自のうどん哲学をかけ合わせた真面目な一杯「うどん兎屋」

「大地のうどん」で約7年、日々うどんと向き合い、本店の店長を経て独立。「大地」の時よりも少しだけ太めの麺にするのは小麦の風味、味わいを感じやすくする工夫で、それに合わせてダシもしっかり旨味を引き出す。

[うどん兎屋]福岡県福岡市南区野間4-1-35 / 092-512-2575 / 11:00~15:30(LO)、17:00~21:00(LO20:00) / 日曜休み / 19席 / 禁煙 / 駐車場 なし / 福岡都市高速野多目出入口より約8分

■ コシが強いモッチリ麺とキリッとしたダシに自信あり「白糸うどん やすじ」

3種類の国産小麦をブレンドした自家製麺は、コシが強い讃岐系。イリコ、アゴ、カツオ、昆布でとったダシと、糸島の老舗「北伊醤油」が木樽で仕込んだ醤油をさらに熟成させた、特製の返しが味に深みをもたせている。

[白糸うどん やすじ]福岡県糸島市白糸561 / 092-324-3883(白糸の森) / 10:00~15:00 / 火曜休み、12月~2月の間は休み(予定) / 40席 / 禁煙 / 共用駐車場50台(無料) / 西九州自動車道前原東ICより約15分

■ 唯一無二の個性と味で魅せる「手打ちうどん 円清」

埼玉の人気店が屋号を改め移転。なめらかでしなやかな手打ち麺と、節や昆布は使わず、天然煮干しでとる滋味深いダシが自慢だ。福岡色には染まらず、品書きは移転前とほぼ同様。釜揚げとざるを基本に、スープやタレで味を変化させる独自の流儀で勝負する。

[手打ちうどん 円清]福岡県福岡市中央区舞鶴2-7-1 / 092-721-4929 / 11:00~14:30、17:30~20:30(LO)、土日祝日の昼は~15:00 / 月曜 休み / 16席 / 禁煙 / 駐車場なし / 地下鉄赤坂駅より徒歩6分

■ 白磁のような美人麺「能古うどん 天神ビル店」

長尾に本店を構える人気店が天神に進出。厳選した小麦粉と軟水、赤穂の塩のみを使い「古式切り麦製法」で作る独自の麺は、細くたおやか。16:00~登場する酒類やつまみ、締めのうどんが食べ放題となるモツ鍋も見逃せない。

[能古うどん 天神ビル店]福岡県福岡市中央区天神2-12-1 天神ビルB1 / 092-791-2850 / 11:00~22:00(モツ鍋LO21:00、LO21:30) / 無休 / 46席 / 禁煙 / 駐車場なし / 西鉄福岡天神駅より徒歩2分

■ 地産食材をふんだんに使用「麺-BAR-KOMOAN」

2017年5月に移転し一新。北海道福岡県産小麦で自家製造する讃岐麺や昆布・サバ節など7素材からとるダシ、八幡「ごとう醤油」の醤油で作る返しなど、手作りと地産が信条。市場直送鮮魚をはじめ、和食店顔負けの一品も多彩だ。

[麺-BAR-KOMOAN]福岡県北九州市若松区高須南1-1-37 / 093-741-5746 / 11:00~15:00(LO14:30)、17:30~23:00(うどん・天ぷらLO21:30、料理・ドリンクLO22:30) / 日曜・祝日休み / 77席 / 禁煙 / 駐車場 25台(無料)

■ おいしい麺を探求し続ける「うどん満月 中間店」

麺で個性を表現することに注力。基本の粉に豊前裏打会公認の粉をもう1種加えることでよりモッチリ感とヒキを強くする。

[うどん満月 中間店]福岡県中間市東中間1-3-8 / 093-246-4554 / 11:00~16:00、17:30~21:00(各LO) / 水曜休み / 33席 / 禁煙 / 共用駐車場あり (無料) / 筑豊電鉄筑豊中間駅より徒歩3分

■ 店主の思いが伝わる人情店「うどん白木商店」

「大地のうどん 筑紫野店」を任されていた白木さんが独立。2日かけて生地を熟成させ、注文後に麺を切り出す“大地流”のこだわりはしっかり継承。一方で麺をやや太くし、その分コシを強めにするなど独自の工夫も光る。

[うどん白木商店]福岡県那珂川市今光2-17 / 092-408-8984 / 11:00~15:00、17:00~22:00(各LO) / 月曜の夜休み / 21席 / 禁煙 / 駐車場 3台(無料) / JR博多南駅より徒歩7分

■ 純手打ちにこだわる「博多麺道場 ぶっかけ屋」

倉敷の人気店「ぶっかけふるいち」の兄弟店として同じ粉、ダシを使用する。「木の葉モール橋本」内で7年にわたり愛され、店主独立を機に移転。純手打ち麺にチェンジするなど、ますます進化を続ける。夜はちょい呑み利用もOK。

[博多麺道場 ぶっかけ屋]福岡県福岡市早良区田村2-10-3 / 092-836-9959 / 11:00~15:00、18:00~21:00(LO20:50)※売切れ次第終了 / 木曜休み / 20席 / 禁煙 / 駐車場 2台(無料) / 西鉄バス次郎丸団地より徒歩5分

■ 本場讃岐の麺とダシで勝負「うどん こまる」

店主は讃岐うどんブームの火付け役と呼ばれる「福岡麺通団」(現:讃岐うどん 雷鞭)で約10年修業。四国から取り寄せた小麦で手打ちする麺は、細麺だがピッと角が立ち、本場さながらの強いコシがある。季節限定メニューにも注目したい。

[うどん こまる]福岡県福岡市中央区大濠公園3-2 / 050-1008-4794 / 11:00~14:30、土曜・日曜11:00~14:30、17:00~20:00 / 火曜・第1月曜休み / 23席 / 禁煙 / 駐車場なし / 地下鉄大濠公園駅より徒歩6分

■ 優しい味わいの一杯に心和む「うどんと鶏めし 福すけ」

カフェのような空間がおしゃれ。女性店主の徳永さんが作るうどんは香川の専門学校で学んだ讃岐うどんをベースに、博多らしさと独自性をプラス。雑味が出ないように丁寧にとったダシは女性ならではの丸み、優しさを感じる。

[うどんと鶏めし 福すけ]福岡県糟屋郡久山町久原2634-1 / 092-976-3020 / 11:00~15:00※売切れ次第終了 / 月曜休み / 25席 / 禁煙 / 共用駐車場 16台(無料) / JR赤間駅より徒歩6分

■ 讃岐仕込みの麺とダシを独自にアレンジ「うどんさかい」

香川で麺作りを学び、讃岐から取り寄せる小麦粉と徳島の塩を使いながらも、絶妙な太さのオリジナルを追求。麺の特徴が出る冷たいうどんがおすすめだ。自家製の返しと大量のカツオを使ったダシは、うどんとよく絡み喉越しも抜群。

[うどんさかい]福岡県北九州市小倉南区新道寺851-1 / 093-452-2302 / 11:00~15:00※売切れ次第終了 / 月曜休み(祝日の場合翌日) / 15席 / 禁煙 / 共用駐車場 8台(無料) / 九州自動車道小倉南ICより車で約5分

■ 麺の哲学を味わい尽くす「うどん屋井戸」

メニューはぶっかけ、ざる、かけうどんと初志一貫。“冷”はコシ重視、“温”はふんわりとした食感を引き出すなど、食べ方によって麺の種類から茹で方まで変える。約200年続く長尾製麺直営ならではの一杯は感動必至の旨さ。

[うどん屋井戸]福岡県うきは市吉井町927 / 0943-75-3155(長尾製麺) / 日曜12:00~15:00 / 月曜~土曜休み / 16席 / 禁煙 / 駐車場 10台(無料) / 大分自動車道朝倉ICより車で約15分(九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)

噛めば小麦の味がふわり。「肉汁おろしざるうどん」(750円) / 手打ちうどん 円清