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Point

■猫と人間の関係が親密になったのはおよそ4000年前で、「リビアヤマネコ」が最初と言われる

■猫とのコミュニケーションを円滑にする最良の方法は、ふれあいの主導権を猫側に与えること

猫はなかなか犬のようには懐いてくれません。特に野良猫になると警戒心がかなり強く、ちょっと目が合えばすぐにその場を去ってしまいます。

そもそも猫と人との関係が親密になったのはおよそ4000年前。イエネコの祖先である「リビアヤマネコ」が最初だと言われています。

しかしリビアヤマネコは人に懐きにくく、生涯を孤独に過ごすことで有名です。仲間とのコミュニケーションですら、直接顔を合わせなくてもすむ方法を発達させてきました。

この数千年の間で猫も人間社会に適応しつつありますが、それでもイエネコは、まだ祖先との遺伝的なつながりが見つかるほどです。

それゆえに人見知りで気難しい一面もありますが、一方で飼い主が適切に接すれば、懐かせることも難しくありません。

コミュニケーションは「猫ファースト」で

専門家によると、猫とのコミュニケーションで最も重要なのは、猫側にふれあいの主導権と選択肢を与えてあげること

例えば、猫が撫でてもらいたいのかどうか、どの部分にどれくらい触れるのを許してくれるのかということは猫自身に決めさせた方が良いのです。

猫との交流は人間ではなく猫から始める方が長続きする可能性が高いと言います。

また、猫が快適に過ごせるように彼らの反応や姿勢に細心の注意を払うことも大切です。一般的に耳の付け根、顎の下、頬の周りなど、顔の腺がある領域に触れられることは好きですが、反対に腹部や背部、尾の付け根を触られると嫌がります。

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専門家による猫の喜んでいる動作は以下の5つ。

・尻尾を垂直に立てて接触してくる・前足を使って突っついてくる

・空中で尾をゆっくりと左右に振る

リラックスした姿勢と表情で耳は前に突き出している

・撫でている間はじっとしている

 

反対に猫が嫌がっているサインは、

・目をそらしたり、身体の向きを変える
・まばたきが多く、頭を振ったり鼻をなめている
・深くゴロゴロと唸っている

 

その他、飼い主の手を激しく振りほどいたり、急に頭を向けてきたりする行動はすべて嫌がっている証拠です。そんなとき無理に撫でたりすると猫のストレスが溜まって、寿命を縮めてしまいます。

ふれあいが好きな猫もいれば、撫でられるのを嫌う猫もいるので、飼い主がきちんと観察してあげることが重要なのです。

猫は「自分の名前を聞き分けられる」と科学的に証明される 

reference: phys.org / written by くらのすけ
科学者が教える正しい「猫のなで方」とは