両者が牽制し合う立ち上がり ブスケッツのミスを見逃さずにチェルシーが先制

 スペインの名門バルセロナイングランドの強豪チェルシーが23日、埼玉スタジアムで行われた親善試合Rakuten CUPで対戦し、前半はチェルシーがゴール前のチャンスを多く作る展開になり、FWタミー・エイブラハムの先制点で1-0としてハーフタイムを迎えた。

 チェルシーは19日に、J1リーグ王者の川崎フロンターレと対戦(0-1)し、これが日本での2試合目となった。一方のバルセロナアルゼンチン代表FWリオネル・メッシウルグアイ代表FWルイス・スアレス、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョコパ・アメリカ南米選手権)参戦組が、日本遠征のメンバーには含まれず。また今夏、鹿島アントラーズからバルセロナBへの移籍が発表された日本代表MF安部裕葵は、試合の登録メンバーに入らなかった。

 序盤から両チームともそれほどプレースピードを高めない展開になった。そのなかでバルセロナは、3トップの中央に入った新加入のFWアントワーヌ・グリーズマンが攻撃の最終局面で変化をつける場面が目立ち、前半15分にはFWウスマン・デンベレに技巧的なスルーパスを狙ったが、わずかに流れた。

 前半の半ばからはチェルシーが立て続けにチャンスを迎えた。同23分にはMFクリスチャン・プリシッチが左サイドからカットインしたシュートをGKマルクアンドレ・テア・シュテーゲンが弾いたところにFWエイブラハムが詰めたが、無人のゴールにボールを抑えきれなかった。続く同24分にはMFメイソン・マウントがゴール正面からミドルシュートを放つも枠外。さらに同28分にはマウントから右サイドに展開し、DFセサル・アスピリクエタの折り返しをプリシッチが狙ったが、ヒットせずに枠を外れた。

 そして同34分、チェルシーは敵陣でプレスをかけ、バルセロナのMFセルヒオ・ブスケツのパスをMFマテオ・コバチッチが弾くと、そのボールをエイブラハムがペナルティーエリア内で受けて、そのままテア・シュテーゲンとの1対1を制してゴール。チェルシーが1点を先制してハーフタイムを迎えた。(Football ZONE web編集部)

バルセロナのフランス代表FWグリーズマン【写真:高橋学】