日曜日の参議院議員選挙などもあり、慌ただしい2日間となったこの週末。この夏最大の話題作といっても過言ではない『天気の子』が公開となり、20・21日の映画動員ランキングで、見事『君の名は。』のオープニング記録を超えるスタートを切った。

【写真を見る】名作ホラーをリブートした『チャイルド・プレイ』は6位に初登場

■ 『君の名は。』より幅広い層の集客に!

完成が公開直前であったことから一切試写会が行われず、詳しい内容はベールに包まれていた同作。しかし、“新海誠監督作品だから”“RADWIMPSが音楽を担当しているから”といった作品への期待度は高く、土日2日間で動員83万人、興収11億8500万円をあげ、見事首位を飾った。初日から3日間の累計では、動員116万人、興収16億円となり、最終興収250.3億円を記録した『君の名は。』のオープニング記録と比較すると、128.6%という好成績となった。

配給の東宝がパソコンと携帯を使ったweb初日アンケートによると、ティーンが52.4%で20代が35.3%と若い世代が圧倒的多数だった『君の名は。』と比べ、20代が33.7%、ティーンが25.5%、30代が13.1%、40代が12.2%と年齢層が広がっている。『君の名は。』は口コミでの評価やリピーターの多さが大ヒットにつながったが、本作の評判も高く、さらなるヒットが期待できそうだ。

■ 『東京喰種 トーキョーグール【S】』は松田翔太演じる変態キャラが話題に!

その他の初登場作では、名作ホラーをリブートした『チャイルド・プレイ』が6位、人気コミックの実写版第2弾『東京喰種 トーキョーグール【S】』が7位にランクイン。後者は今回初登場となった原作コミックでも人気の変態キャラ、月山習を演じた松田翔太の再現ぶりや、山本舞香演じるトーカのアクションがSNSを通じて話題となっていて、こちらもさらなる動員につながりそうだ。

先週1位の『トイ・ストーリー4』は、土日2日間で動員63万人、興収8億5500人をあげて2位に。累計興収は11日間で40億円を突破。これまでのトップだった『アナと雪の女王』のオープニング記録を塗り替え、ディズニー/ピクサー アニメーションの作品としては史上最速の記録更新となった。

学生たちにとっては夏休み本番となり、土日以外の動員も期待されるだけに、『天気の子』や『トイ・ストーリー4』がどれだけ数字を伸ばしてくるのか今後も楽しみだ。(Movie Walker・文/トライワークス)

全国448スクリーンで公開され、初日からの3日間で動員116万人、興収16億円を記録する大ヒットとなった『天気の子』