タレントのカンニング竹山(48歳)が、7月22日に放送されたニュース番組「AbemaPrime」(AbemaTV)に出演。吉本興業・岡本社長の会見で飛び出した“冗談”発言に苦言を呈し、さらに芸能界の在り方について“改革”を訴えた。

会見当日に放送された同番組、MCを務める竹山は「僕は吉本さん所属ではないので、他人の事務所のことを言うのはいろいろルール違反だと思うのですけれど。というか、あまりつっこむべきことではないなと思うんです」と前置きした上で、「企業として客観的に見たときに、非常に危険な会見をしたというか、ちょっとまずいぞ。これはと思った」と危機感を覚えたとコメント。

雨上がり決死隊宮迫博之と、ロンドンブーツ1号2号田村亮謝罪会見で明かした、岡本社長による「テープ録ってんちゃうの?」など“パワハラ”とも受け取れる発言に対して、岡本社長が「場を和ませようと思った」と釈明したことについて、竹山は「パワハラの根源ってそれなんですよ。こっちはパワハラと思ってなくても、『お前、殺すぞ』とこっちがギャグのつもりで言ったことに対して、向こうがビックリしちゃったらパワハラになっちゃう。そこが今まさに世の中で問題になっているじゃないですか」と苦言を呈した。

番組では、およそ1時間半にわたって、この件について議論を展開したが、番組の最後に竹山は「僕は一流の芸人でもなんでもないんですけれども、芸能界の仕組みもどんどん変わっていかなければいけない過渡期に入っていると思うんですね。これを見ているかもしれない、タレントさん、俳優さん、歌手さん、各プロダクションの方、そして各放送局でバラエティや報道番組を作っている方も、みんなテレビが好きで入ってきて、色んな忖度をしながら一生懸命やってきていると思うんですよね。でもみなさん、そろそろ変えていきませんか。我々が変えていかないと、たぶん日本の芸能界は前に進んでいかないと思うんですよ。こういうこと言ったりしたら、昔だったら怒られたり、干されたりする時代もあったのかもしれないけど、『そうじゃないだろう』ってことをみんなで勇気出して声出して、色んな人に可能性があるように変えていこうと。日本全国の放送に関わっている人たちで今一度考えませんか。我々はなんのためにこの仕事をやろうと思ったんでしょうか?テレビが好きで、何かを作ることが好きで、我々はこの業界に入ってきたわけじゃないですか。自分の信念を曲げることはおかしいと思うんですよ。だから何をしたくて入ってきたのか、今一度みんなで考えていきたいと思います」と訴えた。