バルセロナは23日、Rakuten CUPでチェルシーと対戦し、1-2で敗れた。試合後、エルネスト・バルベルデ監督が記者会見に出席した。

 日本で今シーズンの初陣を迎えることになったバルセロナは、試合開始序盤から得意のボールを保持するスタイルを押し出そうと試みる。しかし、34分にタミー・アブラハムのゴールで先制を許すと、81分にはロス・バークリーに追加点を奪われた。試合終盤にイバン・ラキティッチのミドルシュートで1点を返したが、反撃もそこまでだった。

 記者会見場に現れたバルベルデ監督は、チェルシーとの一戦を「非常に厳しい試合だった。密度の高い試合だったと思う。スタートからしばらくは良いリズムで試合を運ぶことができたが、次第にテンポが遅くなっていった。新加入の選手たちもピッチに入っていたし、この試合は私たちにとって、シーズン前にどれくらいの試合ができるかというテストだった」と振り返った。

 紆余曲折を経てチームに加入したアントワーヌ・グリーズマンをバルベルデ監督は先発起用し、45分間ピッチに立たせた。期待の新戦力の出来について問われた指揮官は、「(グリーズマンは)チームでのプレーに慣れなければいけない。ただ、ボールに触っている時は非常に危険なプレーヤーであることを示していたと思う。これからどんどん良くなっていくだろう。まだ彼はチームで1試合しかプレーしていないのだから」と一定の評価を与えた。

 今夏にバルセロナへと加入した安部裕葵は、スペインでの練習中に臀部を痛め、チェルシー戦はベンチ入りメンバーから外れた。27日にはヴィッセル神戸戦が控えているが、バルベルデ監督は安部の起用について「まだ分からない。『チェルシー戦は難しくとも、2戦目(神戸戦)は起用できるかもしれない』と考えてはいたが、ここで出場を確約することはできない。状況がどうなるか、見てみよう」と、明言を避けた。

バルセロナを率いるバルベルデ監督 [写真]=Getty Images