昨年10月に劇場デビュー10周年を迎えたSKE487月24日(水)に25枚目のシングル「FRUSTRATION」をリリースする。

【写真を見る】MVでは自身のメンバーカラーである“水色×黄緑”のトップスを着用

同楽曲はブラックミュージックテイストを取り入れ、MVはアメリカ・ロサンゼルスで撮影を敢行。井上瑠夏野島樺乃松本慈子浅井裕華が初の選抜入りを果たし、センターポジションには古畑奈和が立つ。

「ザテレビジョン」では、今回の選抜メンバーの中から3組4名を取材。最後の3回目となる今回は、SKE48では4人目のシングル曲単独センターに抜擢された古畑奈和のインタビューをお届けする。

■ 面談の連絡を聞いて「センターかな?」

――初のシングル曲センターおめでとうございます。発表を聞いたときはどんな気持ちでしたか?

メールで「湯浅さん(※1)と面談があって、カメラも回すからメークして来てください」って連絡があったんです。その前に“Passion For You”選抜(※2)がMV撮影をしていたのを知っていたので、「このタイミングの面談で、カメラを回す…?」みたいな(笑)。1人で面談って言われたから「センターかな?」って(笑)。

――勘が良い!(笑)。

8年もやってると、勘も良くなりますよね(笑)。それでも「センターです」って言われて確信に変わった瞬間はうれしかったですね。

――個人的には古畑さんがセンターと聞いて、驚きよりも「どんな曲になるんだろう?」って興味の方が強かったんですが、新曲「FRUSTRATION」がどういう曲か教えてもらえますか?

クラブミュージックみたいにノリノリで、夏にピッタリな曲になっています。タイトルの「FRUSTRATION」って、“ストレス”とか“鬱憤(うっぷん)”って意味なんですけど、いい意味でバカになって、悩んでいることも「そんなこと忘れちゃおう!」って吹き飛ばしちゃうような、それくらい楽しく騒げる曲になっています。

――これまで単独センターを務めた方と比べたら、センターに古畑さんがいると、文字通り“毛色が違う”印象を持たれるかなと思うんですけど、古畑さんが持っている“センター像”ってありますか?

んー、私の中にセンター像っていうものはないですね。私は「センターってこういう人だよな」とか、自分の中にそういう固定概念が作られてしまうのが嫌で。だから、あえて「センターだからこう」とか「センターってこういうもの」とか、そういうイメージは描かないようにしています。

■ 髪色を変えるのは「私は直感で動いている人間なので、特に理由もなく(笑)」

――古畑さんがセンターということで、同期の菅なな子さん(卒業生)とのエピソードを思い出すファンの方もいたと思うんですが、報告とかはしましたか?

LINEを送りました。「今までなな子との夢にしていたセンターになることができました。なな子との約束があったから、ここまでセンターという夢をブレずに願い続けられて、今も私はSKE48にいると思う。本当にありがとう」みたいな内容だったかな?

そうしたら、めちゃくちゃ賢そうな長文が返ってきて(笑)。「奈和がここまで来れたのも尊敬するし、私にはできないことだったから本当にすごいと思うよ」って本当に喜んでくれました。

なな子もお酒が好きだから飲みに行こうって約束をずっとしているんですけど、あの子も社会人だから、なかなか実現できなくて。この前「金曜の夜だったらいいよ」って言ってたから、金曜の夜を狙って行こうかなって思ってます(笑)。

――去年、アルバム「Dear 君とボク。」でお話を聞いたとき、ショートカットにしたのはファンの方との信頼関係ができているからとおっしゃってました。今年に入って、髪色をガラッと変えましたが、これは何かきっかけになるようなことはあったんですか?

きっかけは特になかったかな。私は直感で動いている人間なので、特に理由もなく(笑)。「誰かの耳」で髪を切った(※3)のも、「この曲にはこの演出が絶対楽しい!」「髪を切ることで“自分が生まれ変わる”ことを表現できたら、絶対楽しいだろうな」って思って、髪の長さにこだわりもあまりなかったので(笑)。あの演出は私の中では最高でしたね。

――髪に合わせて服選びの基準も変わりましたか? 別のインタビューのときに「女の子にこういう服を着ていてほしい」と思う服を選んでいるとお聞きしたんですが。

元々ちょっと個性的なものが好きなのと、いろんなお洋服に挑戦することは前から変わらないかな。でも、白のレースとかフリルとか、清楚っぽいものを選ぶことはなくなりましたね。清楚なイメージに合うような服とか、以前着ていた夏のお洋服を全部後輩にあげちゃったので、本当に今着るものがなくて、日々ジャージで過ごしてます(笑)。

パステルピンクも着なくなりましたね。でも、ファンの方に「(その人が)何色が似合うと思う?」って聞かれると、つい「パステルでしょ!」って答えちゃうんです。自分は着ないんですけど(笑)。

■ 「(メンバーカラーを)変えたいと思ったんですけど…」

――色の話になったので、みんな忘れていそうなことを1つ聞きたいんですけど…去年の秋に“メンバーカラー(水色×黄緑)を変えたい”という旨のブログを書いて、それっきりなのは何だったんでしょうか?(笑)。

あれはですね、変えたいと思ったんですけど、「(自分の色の)グッズをまた1から集めるのは時間が掛かる!」って思ってやめちゃったんですよ(笑)。違う色にしようかなって思い始めたときに、歩きながら街並みを見ていたら、水色と黄緑の看板が目に付いて、離れちゃいけない気がしてきて(笑)。

――そういえばこの衣装のインナーも水色と黄緑ですね。

(自分の衣装を見て)…本当だ、全然意識してなかった。

――その衣装を着て撮影した今回のMVは、ロサンゼルスで撮ったと聞いたんですが、何か撮影で印象的だったことはありましたか?

屋根の上で踊ったのは楽しかったですね。今まで屋上で踊ったことはあっても、屋根はなかったので。瓦の上を…あっちは瓦じゃないか(笑)、普段屋根の上を歩くことなんてないので、楽しかったですね。

――「FRUSTRATION」リリースの1カ月前にはソロライブ(6月27日開催、取材時は開催前)もあります。昨年アルバムを出して、センターが決まって、そしてソロライブと、今まで聞いてきた“アイドルとして”やりたいことが1つずつかなってきていると思うんですけど、これからアイドルとしてやりたいことってありますか?

アイドルとして?

――ソロライブが終わってから考えることかもしれないですけど。

うーん、何ですかね? 私はいろんなことをしていたい人なので、いろんな分野のお仕事にもっと関わっていけたらいいなっていうのはありますね。あと、ソロライブも(会場の)KeyStudioはSKE48劇場より少し小さいくらいなので、成功したら次はもうちょっと大きな場所でやれたらいいなって思います。

※1=湯浅洋 元劇場支配人/※2=スマートフォンゲーム「SKE 48 Passion For You ~愛と情熱は世界を救う~」イベントで決定した選抜/※3=2018年8月2日AKB48グループ感謝祭~ランクインコンサート~」ステージにて(ザテレビジョン

新曲「FRUSTRATION」で初の表題曲センターを務める古畑奈和にインタビュー