現在公開中の映画「広告会社、男子寮のおかずくん 劇場版」で、主役の“おかずくん”を演じている黒羽麻璃央さん。
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今年の1月からドラマとして放送され、劇場版まで展開しただけあって、黒羽さんにとっても思い入れの深い作品となっているようだ。舞台・ドラマ・映画で主演を果たした彼が、見据える今後とは——。
■ 4人でいる現場は、いい空気が流れていました
——「広告会社、男子寮のおかずくん 劇場版」が公開されていますが、役者仲間たちから反響はありましたか?
「どんだけ(崎山)つばさくんと仕事するんだよ」って言われました(笑)。
——崎山さんはおかずくんと同期の東良啓介役で、出演していますね。
「またですか?」と言われるので、「僕もそう思ってるよ」と答えましたけど(笑)。
——舞台でもCMでも共演していますし。
嬉しいけど、この先5年分を先取りしたくらいの濃度で一緒に仕事してます(笑)。
——今回同じ寮に住んでいる設定の崎山つばささん、小林且弥さん(北一平役)、大山真志さん(南郷正役)のなかで、一緒に住むとしたら誰がいいですか?
それはやっぱり、崎山くんじゃないですかね。もう1人の自分みたいな感じで、共通する部分が多いんですよ。時間の過ごし方や、価値観が似ている気がします。
——突然「1時間空きました」と言われたら、2人とも何をするのでしょう?
多分、ボーッとしていると思います。どちらも家が好きなインドア派で、自分の時間をいちばん大切にしたいタイプだから。
——ちなみに以前、インタビューで崎山さんについて「結婚するならこういう人だろうな」と答えていますよね。
一緒にいて、ノンストレスだからです。彼って本当に害のない人なので、一緒にいてクリーンな気持ちになれます。干渉しすぎず、でも興味はあるというスタンスで、バランス感覚がちょうどいいんです。
——実際、「60年後も一緒にいそう」と発言していますよね。
はい、いられると思います。それくらい先まで、ずっと友達でいたい願望はあるので。おじいちゃんになっても、一緒にお茶していたいです。
——一方で、初共演だったという小林且弥さんと大山真志さんとも、いい関係性を築けているように見えました。
お2人は、先輩感が強いですね。大山さんと崎山くんは同い年なんですけど、大山さんのどっしり構えているところが兄貴っぽい。
小林さんは10歳以上離れているので、なおさらお兄さんという感じがしました。
——居心地のいい関係でした?
はい。4人でいるといい空気が流れました。
■ 「おかずくん」の続編は、海外編でぜひ!
——「おかずくん」の続編も、期待したくなっちゃいます。
やりたいですねぇ。できるなら、海外編でぜひ!
——どこに行きたいですか?
どこでもいいなら、アメリカかな。ハワイくらいしか行ったことないので、仕事を口実にニューヨークへ行ってみたい。おかずくんたちが巨大なハンバーガーを作るとか(笑)。
現実的なところも含めて、アジアでもいいですね、ごはんのおいしい国が多いし。「料理の研修」という名目で行くとか、可能性は無限大だと思います!
——そして、黒羽さん自身の今後についても伺います。共演してみたい人はいますか?
リリー・フランキーさん。脱力系のお芝居が“等身大のおじさん”という感じがして、すごく魅力的です。力みゼロのあの抜け感がいいな、と思いました。
——会ったことはあるんですか?
見かけたことはあるんです。同じ飛行機に乗ったことがあって。
——話しかけてみました?
絶対に無理です。絶対に、無理です(なぜか2回言う黒羽さん)。
——さらに、演じてみたい役はありますか?
色の濃い役がいいかな。癖が強いキャラとか、最低な男の役とか(笑)。『彼女がその名を知らない鳥たち』という映画を観たんですけど、登場人物が全員ろくでもないものだから、逆に魅力的に感じてしまって。「実際、人間ってこんなものだよね」と思いながらも、すごくおもしろかった。根本的には、どんな役でも演りたいという気持ちがあります。芝居のなかで、人間表現をするのが好きなので。自分単体でいるときは自分が何者かよくわからないんですけど、芝居でなら役作りをして「僕はこういう人間です」と言える。「黒羽麻璃央はこういう人間です」とは言えませんが、演じた役は「こういう人です」と言えるんです。そこが役者のおもしろいところですよね。(ザテレビジョン・取材・文=篠崎美緒)
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