日本人に対する外国人のイメージとして、「会釈」や「お辞儀」を挙げる中国人は多いことだろう。中国メディアの今日頭条はこのほど、「腰が低いのは国民病である」という主題で記事を掲載し、「お辞儀をしない人はもはや日本人ではない」と伝えた。

 記事はまず、日本人といえば礼儀正しく、会釈やお辞儀をすることが思い浮かぶと紹介。日本人がお辞儀をするようになったのは、弥生時代に一般庶民が位の高い人に敬意を表したことが始まりであったという説があることを伝えた。

 続けて、会釈は自分の最も弱い部位の1つである頭部を相手に見せる行為で、もし相手が頭部を攻撃してきたら死ぬ恐れがあるため、相手に自分の命を預けるという意味があると主張。さらに、自分の前で軽く手を組むことによって、攻撃する意思がないということも表していると論じた。

 さらに、お辞儀には「角度」があり、各角度によって意味が異なっているとし、最も基本的な3種類を紹介。角度が15度程度の「会釈」は最も簡単なもので、廊下ですれ違う時や顔見知りとの挨拶の際に用いると紹介。角度が30度の「敬礼」は一般的な挨拶、来客の出迎えや見送りなどで使用し、角度が45度の「最敬礼」は最も丁寧なお辞儀で、面接時の挨拶、お願いごとや謝罪の際に用いられると紹介した。

 最後に記事は、日本人にとってお辞儀は、普段の「食事」と同じくらい当たり前のものとなっていて、「お辞儀をしない人は日本人ではない」と言えると論じた。確かに日本人は電話で相手が見えないにもかかわらずお辞儀をしていることがある。中国人の挨拶は基本的に握手だが、深い感謝を示したり、心から謝罪する際にはお辞儀をする。日本と中国のビジネス交流が盛んである現在、相手社会の基本的な礼儀作法はある程度理解しておくと役立つだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

お辞儀をしてこそ日本人、もはや「食事」と同じくらい当たり前のもの=中国メディア