夏風邪が流行るこのシーズン、子どもの看病でお疲れのママもいるでしょう。筆者にも3人の子どもがいますが、看病中は不安になったり、自分を責めたりの繰り返し。今回は子どもの看病中にママが悩みがちなことと対処法をご紹介します。

受診の判断が難しい

看病中に迷うのが受診の目安です。小さな子どもに受診させるかどうか、その判断は難しいもの。特に夜間受診の場合、地方だと「車で40分先の病院へ」ということもあります。筆者も受診すべきか悩み、#8000(小児救急電話相談)には何度もお世話になりました。

また、胃腸炎や高熱で食欲不振になると、心配なのが脱水や低血糖です。「ちゃんと飲んでますか?」と聞かれても、目安が分からないので難しいところ。筆者は水分が取れていると思っても、医師には「十分ではなかった」と言われたこともありました。

基本的に不安になったら受診し、水分はペットボトルで量を計りなるべく正確に伝えるようにしています。

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「これくらいで受診するのか」と思われることへの恐れ

多くの人に経験があるのが、「これくらいで受診?」と思われるのが怖いことでしょう。筆者は引っ越しでいくつもの病院を受診しましたが、実際に言われた経験もあります。

また、ありがちなのが、ママは心配し、パパは大丈夫というケース。「受診すべきだと思うけど、パパは大丈夫だって言うし、でも受診すべきな気もする」とママの心は揺れ動きます。

これを解決するためには3つのポイントがあります。まずは「『これくらい』と言わない病院選び」を。ママとはいえ、乳幼児育児は初めて。知識も経験もゼロですから、分からなくて当たり前です。実際に小さな子の病状は変わりやすいので、安心して受診できる病院選びをしたいものです。

パパに対しては、何がどう不安なのか、正確に伝えることをおすすめします。感情をぶつけるより、症状について話し合いをしましょう。

一方で、「自分がどう思われるかが気になる」「心配し過ぎと思われたくない」と思う自分の心の問題もあります。それでも子どもを病院に連れて行けるのは、親しかいません。本来なら受診した結果何も問題がなければ、それが一番良いことなのです。

「誰に何を言われても気にせず、何度も受診する」というママもいます。子どもの体調を第一に考え、勇気をもって受診しましょう。

買い物が必要なのに、行けない

子どもが熱を出せば、スポーツ飲料や消化の良いうどんやそうめん、苦い薬を飲むためのプリンやアイスなど、買い物の必要性が出てきます。一方で、高熱の子どもはグッタリ。買い物したくても、スーパーに連れて行くには気が引けます。

子どもだけでなく、看病時は自分や他の家族分のご飯を作る時間&余裕がないママも多いですよね。こういう時のために普段からネットスーパーを利用したり、看病時の食料もストックしておきたいものです。

病気や看病の知識がない

胃腸炎のときは何を食べたら良くて何がダメなのか、頭を打ったけれどどれくらいなら平気なのか、アレルギー症状はどうしたらよいのか…病気の数は多く、子どもはよくケガもするものですが、ママの知識はゼロなので不安になりますよね。

また、「いつもと違う様子になったら受診を」と言われても、その判断も難しいところです。分からないから受診しているのだと考え、医師になるべく詳細を聞くようにしましょう。

心身の疲労が激しい

看病中は1日中気が張り詰めています。心配で食欲が減る人もいるでしょう。夜間に咳が増え、熱が上がりやすいので、眠れないママも多いですよね。心身ともに疲労が激しいものです。

看病は1週間にわたることもあり、ママの方が参ってしまうことも。そうならないためにも、「看病中だけ」と割り切り、育児や家事を手抜きしたり、休息をとるようにしましょう。

本当に大丈夫なのか、不安が襲う

症状が長引いたり子どもがあまりに辛そうだと、医師に診てもらっても「本当に大丈夫なの?」と思うことも。高熱や下痢が連続して5日間を過ぎると、「本当に治るの?」「何か別の病気では」という不安が襲います。

また、小さな子は1カ月に2回熱を出すことも。「こんなに小さな体で、何度も熱を出して大丈夫だろうか」と心配になるのです。

子どもの病気で動揺する自分に、「何て自分は弱いんだろう」と自分を責めたり、「もっと強くならないと!」と奮い立たせることが、筆者には何十回とありました。この話を先輩ママにしたところ、「ママが心配しなければ、誰がわが子の心配をするの? 心配するのは当たり前」というアドバイスが。

それからは自分を責めたり、無理に頑張ることを意識的にやめるようにしています。誰だって、ママ1年生。ママは最初から強いわけではなく、段々と強くなっていくもの。等身大の自分でいる方が、自分にとっても、周囲にとっても良いように思います。

誰もが悩む、子どもの病気や看病。看病中は親も意識的に休みを取って、乗り越えていきましょうね。