中国メディアの今日頭条は18日、中国のスマートフォンメーカーが世界での販売を強化するうえで、「日本と韓国市場にはそれぞれ攻略の難しさがある」と伝え、各市場について比較しながら考察する記事を掲載した。

 記事は、2018年の中国のスマートフォン市場の販売台数は3億9800万台に達したが、前年比10.5%減となったことを指摘。これまで中国市場で続いてきた好調な販売もピークを迎え、ついに減少に転じたとし、今後は海外市場の攻略に力を注いでいく必要性が一層高まっていることを指摘した。

 続けて、中国企業はすでにアフリカや欧州、米国、東南アジアの市場に参入し、海外市場の攻略方法を掴みつつあると指摘する一方、「日本と韓国の市場においてはそれぞれ異なる障害が存在している」と主張した。

 そして、韓国市場の攻略の難しさについては「韓国人消費者は自国の製品を忠実に支持する傾向がある」ことを挙げ、特に、スマホ市場においてはサムスンとLGという二大巨頭が圧倒的なシェアを獲得し、米Appleすら上回っているというという状況が見られると指摘。2018年に行われた調査「国産商品に対する忠誠度」では、韓国人消費者の忠誠度は60%に達し、ここに韓国スマホ市場の攻略の難しさがあると指摘した。

 一方、日本人消費者も国産商品を支持する傾向があるとしつつも、「スマホを選ぶ際は実用性を重視しているようだ」と指摘し、韓国の市場とは異なる反応があると伝えた。そして、ファーウェイが日本で大きなシェアを獲得している実績や、oppoが横浜に研究所を設立するなど日本の市場への足掛かりを作っていることを挙げ、「中国メーカーにとって日本は韓国よりも攻略し易い」と手ごたえを感じていると主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国スマホにとって日本と韓国の市場の攻略が難しい理由=中国メディア