■布団は干した方がいい?メリットと干す時間帯・頻度は?

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布団を干すのは、結構体力がいりますよね。しかし、メリットが大きければ、たいへんな作業でもやりたくなるというもの。布団を干すメリットや、適した時間帯、頻度などをご紹介しましょう。




・布団を干すメリットって何がある?

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布団を干すと、吸った寝汗を乾かし乾燥させられるので、カビや雑菌の繁殖も防げ衛生的に保つことができます。洗えない敷布団などには、特に大切なお手入れの1つです。干した布団は、吸湿性が戻るだけでなく、内部に空気が入ってふんわり感や弾力も蘇ります。さらに天日干しなら日光消毒で殺菌も。干したあとは気持ちが良い布団になり、しっかり眠れそうですね。




・布団を干す時間帯は?どのくらい干すべき?

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布団を干すなら、外干しの場合は洗濯物と同じように、太陽光がある時間帯にしましょう。また、冬場などは特に時間帯に気をつけてください。朝夕は湿度が高く、せっかく干した布団が、また湿ってしまいます。外干しには、午前10時~午後2時頃の間を利用しましょう。布団には、羊毛、羽毛、合繊、綿と、中綿の材質に種類があり、適した干し時間が違います。種類別に目安をご紹介しましょう。羽毛布団:カバーをつけて1~2時間。日陰で、たまに(月に1~2回)天日で。羊毛布団:カバーをつけて1~2時間。風通しの良いところで。合繊布団:カバーをつけて1~2時間。天日で。綿布団:3~4時間。天日で。部屋干しの場合は、少し時間はかかりますが、布団が乾くように工夫して、床面から持ち上げた状態にし、良く風を通すようにしてくださいね。




・季節別布団干しのコツとおすすめ頻度
季節による布団干しの条件の違いは、日照時間や気温、そして干す人のたいへんさです。夏は、気温も高く乾きやすいので、強すぎる日差しを避けるため、早い時間から短めに干しましょう。冬は逆に、時間をずらしゆっくりめに干し始め、乾くまで時間がかかるので、少し長めに干しましょう。暑い季節は1~2週間に1回、寒い季節にも月1~2回は干したいですね。種類別には、羽毛や合繊布団は夏でも月2回くらいで良く、逆に綿布団は、週2回までで頻回に干しましょう。ただし、布団は、あまり長時間になったり回数を多く干しすぎると、生地の変色や中綿の劣化が心配です。干しすぎにも気をつけましょう。しかし、ベビー布団は例外です。

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赤ちゃんの汗腺の数は、すでに大人と同じです。ベビー布団の場合の干し方は、毎日でも良く、天日でなくてもできるだけ風を通して乾かします。カバー類や掛布団だけでなく、敷布団やマットレスも、立てかけるなどして乾燥に心がけましょう。暑い季節は、干したあと熱がこもっているので、冷ましてから使いましょう。ベビーベッドの場合や、汗取りに大判のバスタオルなどを敷いている場合は、布団が吸う湿気が抑えられます。

■布団の正しい干し方って?ポイントと場所別のおすすめ法

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布団干しは、どれが正解なのか、実のところ良くわかりませんよね。そこで、布団の干し方のポイントと場所別おすすめ法をご紹介しましょう。

・布団の干し方のポイントや注意点
【裏表を入れ替える】布団を干すときは、より清潔にしておきたいと”肌がふれる側”を表にして干しますよね。しかし、外干しの場合は特に、日光や熱から逃げようと、ダニが布団の反対側に逃げます。また、床に直敷きの場合などは、裏側に湿気が溜まってカビが発生しやすい状態です。できれば途中で裏表を入れ替えるのが理想的ですね。【布団は叩かない】表面に出てきたゴミやダニの死骸は、そっと掃除機で吸いましょう。布団を叩くと、中綿が壊れ、生地が傷んで、中から羽毛などが飛び出してしまうこともあります。




・マンションやアパートのベランダに干す場合

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マンションやアパートのベランダに干すときは、落下に注意して干しましょう。外側に出して干す場合、”布団挟み”などを使ってしっかり固定し、念のためベランダに半々に出すのではなく、外側に出す方を小さくして干しましょう。




・室内に干す場合のおすすめ法

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アレルギーやベランダが狭いなど、さまざまな事情で外干しができない場合もありますよね。そんなときは、室内でも布団を干す方法があります。100均にもある、写真のような「洗濯ロープ」を部屋の上部にうまく渡せば、軽い布団なら引っ掛けて干せます。大きな布団は、部屋にある大型のイスや机などの家具を使って、立てかけたり上に乗せたりして、下側に空間を作り風を通すことで乾かせます。さらに、横からタイマーで扇風機の風を当てておけば、外出中に布団を乾燥できますよ。窓の近くで、日光に当てるのもおすすめです。

■これは使える!布団干しに役立つ便利グッズ5選

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布団干しが気軽にできて快適になる、こんな便利グッズはいかがでしょう?優秀布団干しグッズ5選をご紹介します。




・布団の下側を汚さない布団干しシート

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ベランダの塀やフェンスを利用して布団を干したいとき、内側はなんとか拭けても外側の掃除は難しいですね。布団を掛けて干すと、真っ黒に汚れてしまったなんてことも。そんなときは、布団干しシートを使うのがおすすめです。先にシートを掛けた上に、布団を掛けて干すので、布団を汚れから守ります。しかも、側面がヒモやマジックテープで固定できるようになっていて、風で飛ばされにくい親切設計です。100均にも扱っている店舗がありますよ。上の写真のように、中央部分が、布団がずれないよう滑り止め仕様になっている優秀な商品もあります。




花粉症対策しながら干せる布団干し袋

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布団干し袋は、お部屋で中に布団を入れてから干すようになっている袋状の商品です。布団に汚れがつかず、自分の布団を人に見られないので、恥ずかしくないのも利点ですね。布団干しシーツと布団干しカバー両方の機能を兼ねています。黒色の商品が多く、太陽光の熱を利用してダニや雑菌などの死滅も狙え、花粉や埃、PM2.5などから布団をガードし、辛い花粉症アレルギーの対策にもおすすめです。

・布団を上から保護する布団干しカバー
布団をベランダや庭で外干し中に、運悪く鳥にフンを落とされた経験はありませんか?苦労して干した大切な布団を汚され、気分を害するのは嫌ですよね。そこでおすすめなのが、布団干しカバーです。布団の表面に、さらにカバーをかけて干すと、布団の表面が汚れるのを防げます。天日で干したとき、布団生地が傷むのも防げますね。黒いものを選べば、太陽光の熱を吸収して殺虫効果も期待できます。




・室内でも使え畳める物干しスタンド

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一般的な物干しスタンドは、3~4つの布団干し部分が扇のように開いて自立し、日中使わない部屋に置いて布団がたくさん干せる、というもの。もう少し省スペースがいいという場合には、開くと横から見てXの形になって自立する、コンパクトなX型物干しスタンドがおすすめです。布団を引っ掛けて部屋の大きな窓のそばに置けば、日光も当たり気持ち良く乾かせます。このタイプの布団干しは、大小さまざまなサイズの商品から選べますよ。もちろん、部屋干し時やベランダでも大活躍です。




・伸ばして畳んで2WAYのすのこベッド

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室内用の布団干しとしても大活躍すると人気なのが、こちらの写真のような、折り畳み式すのこベッドです。2つ折りにすると自立し、そのまま布団を乾燥させられる優れものです。就寝時も床との間に隙間を作り、湿気を逃がしてくれますよ。

■布団を上手に干していつも気持ち良く眠ろう
布団は、便利グッズを使って、室内でも花粉症などの場合でもOKな干し方ができます。健康のためにも、時短&省労力で布団の乾燥を心がけましょう。
(mamagirl
掲載:M-ON! Press