台湾・桃園市で21日の午前10時頃、1羽のダチョウが車道を走っていると通報があった。走行する車を追いかけていたダチョウは一時、時速70キロのスピードで疾走していたという。ダチョウは近隣住民によって保護され、無事に飼い主のもとに返されている。『自由時報』『中時電子報』などが伝えた。

警察の調べによれば、ダチョウの飼い主は現場付近にある道教の神を祀る廟を管理する女性。防犯カメラの映像によると、ダチョウは午前9時過ぎに廟の簡易的な柵を抜け出し、路地をゆっくりと歩いていた。片道2車線の道路に出たところで車にクラクションを鳴らされたのか、走り始めたという。走行中の車を追いかけたり、S字で逆走したりと現場は一時混乱したが、幸い事故は起きなかった。

通報を受けて警察官が駆けつけると、すでに道路上にダチョウの姿はなかったそうだ。目撃者の女性がFacebookのグループページにダチョウ脱走の情報を投稿していたため、警察官が事情を聴いたところ、ダチョウは1キロ先の住民によってすでに捕獲され、保護されていることがわかった。また女性はそのページに「飼い主は捕獲者に連絡を」と投稿したが、飼い主を名乗るコメントがいくつも寄せられたことから、そうした“自称”飼い主に自重を呼びかける羽目になったという。

その後、このダチョウが廟のペットだと知る人が現れ、ダチョウは無事に飼い主のもとに返されたということだ。

画像は『中時電子報 2019年7月21日付「誰家鴕鳥漫步大馬路?網友搶當飼主」(圖取自臉書《記憶八德》)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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