Rakuten Cupが23日に行われ、埼玉スタジアムバルセロナチェルシーが対戦した。試合は、前半にチェルシーが先制点を奪うと、81分にも追加点をマーク。バルセロナは終了間際に1点を返すも1-2で敗れた。

 プレシーズンは黒星スタートとなったバルセロナの中で、一際目立つ選手がいた。リキ・プッチだ。8番を背負い先発出場した19歳は、インサイドハーフプレー。積極的にボールを受けると、持ち前のテクニックを駆使してリズムを生み出した。

 試合後、スペインメディアの取材に対し、プッチは「プレーの感覚をつかむという点では収穫のある試合だった。チェルシーのほうが連携がスムーズで、それによって自分たちは苦しめられた」(スペインメディア『スポルト』より)と収穫と反省を口にしたが、前半のみのプレーで確かな存在感を示していた。

 プッチバルセロナカンテラ(下部組織)出身の生え抜きで、昨年12月のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)4回戦セカンドレグのクルトゥラル・レオネサ戦でトップチームデビューを果たした。さらに、同試合ではアシストを記録し、チームの勝利に貢献している。

 チェルシー戦で好プレーを見せたことで今後に向けて大きな期待を集めそうだが、当の本人は「選手としてかなり成熟してきたけど、僕はまだバルセロナBの選手だ。今はさらに成長するためにこの場所にいて、経験豊富な選手たちが僕をサポートしてくれている」とコメントした。

チェルシー戦ではリキ・プッチ(前列左から3人目)が存在感を放った [写真]=兼子愼一郎