ベルカント・オペラの最高峰!
愛と歴史の壮大な大河オペラを奇跡のキャスティングで!


 公益財団法人東京二期会ならびに株式会社二期会21は、2019-20オペラ・シーズンの幕開けとなるコンサートを、横浜みなとみらいホール 大ホールで開催します。演目は、ベッリーニの『清教徒』です。ベッリーニは、ロッシーニドニゼッティとともに「ベルカント・オペラ」を代表する作曲家です。横浜みなとみらいホールでの主催公演は、東京二期会にとって初の開催です。
 本公演では、ベッリーニのもうひとつの代表作であり最後のオペラでもある『清教徒』を演奏会形式で上演いたします。非常に高度な歌唱テクニックが要求され、その歌の技巧を最大限に発揮させる名技性に優れた、多彩でドラマティックな表現にあふれる、ベルカント・オペラの最高峰に位置する作品です。17世紀のイングランドを舞台に、対立する二つの勢力(議会党[清教徒]と王党派)の中で生まれた愛。大きな歴史流れの中で、誤解や嫉妬が渦巻きますが、最後は愛し合う二人が結ばれるという、シーズン・オープニング・コンサートにふさわしい大団円を迎えます!

  • あらすじ
17世紀半ばのイングランド。議会党派(清教徒)のリッカルドは、エルヴィーラとの結婚の許可を彼女の父親であるヴァルトン卿から得ていたにもかかわらず、戦場から帰ってくると、エルヴィーラは敵対する王党派アルトゥーロに惹かれ、彼と結婚することになっていた。人々が城内に集まり結婚を祝っていたが、アルトゥーロは、その城に故チャールズ一世の王妃エンリケッタが捕らわれていることを知り、王妃を逃すために二人で城を脱出する。残されたエルヴィーラは、彼が他の女性と逃げたと勘違いをし、悲鳴をあげて錯乱する。王妃を無事逃したアルトゥーロは戻ってきていた。エルヴィーラは、すべての事情を知って正気を取り戻したのだが、議会党派の兵士によって、アルトゥーロは捕らわれ、リッカルドが彼の死刑を宣告する。しかし、死刑となる直前に、王党派の決定的な敗北による戦いの終わりが告げられる。もはや敵ではなくなったアルトゥーロの罪も消滅し、エルヴィーラと彼は喜びの中で結ばれる。
幸田浩子
 聴きどころは、なんといっても、主人公エルヴィーラ役の幸田浩子です。早くから欧州の主要歌劇場へ次々とデビューし、2000年には名門ウィーン・フォルクスオーパーと専属契約。『魔笛』夜の女王役を始め、数々の重要な役を務めました。帰国後も『ばらの騎士』ゾフィー、『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『こうもり』アデーレなど、多くの名舞台で活躍、日本を代表するソプラノ歌手としての評価を揺るぎないものとしています。
 エルヴィーラ役は、高音の美声、高度な技巧が要求されるソプラノ歌手にとっての大役ですが、ベッリーニの出身地であるカターニャ市にある、彼の名が冠されたベッリーニ大劇場でもエルヴィーラを演じた経験があり、充実の時を過ごす幸田浩子が、この屈指の難役をいかに歌い上げるかにご注目ください!
森内 剛  (C)Reinhard Winkler
 また、アルトゥーロ役には超絶の高音の持ち主の大澤一彰、リッカルド役には長年ウィーン国立歌劇場専属ソリスト歌手を務めた甲斐栄次郎がキャスティングされました。これほど高水準の歌手が一堂に会した『清教徒』上演はなかなかなく、非常に貴重な機会となること間違いありません!
 管弦楽は、会場である横浜みなとみらいホールで定期演奏会を行なっている神奈川フィルハーモニー管弦楽団が務めます。指揮するのは、現在、フランクフルト歌劇場の指揮者である森内剛。日本では、2016年東京二期会『フィガロの結婚』富山公演でデビュー。2019年5月にはヴェルディ『運命の力』公演中に急病を患ったガエターノ・ソリマンに代わって急遽第4幕を指揮してフランクフルト歌劇場デビューし、2019年秋には『マノン・レスコー』で再びピットに立つ予定となっている注目の若手指揮者です!






配信元企業:公益財団法人東京二期会

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