カモメといえば水辺に浮かんでゆったりと泳いでいるイメージだが、このほどイギリスで庭で遊んでいたチワワが突然、カモメに連れ去られてしまったという。飼い主は今もチワワの安否が分からず、悲痛な思いを吐露している。『Mirror』『Devon Live』などが伝えた。

英デヴォン州ペイントンで今月21日の午後、ベッカ・ヒルさん(Becca Hill、24)が飼っている“ギズモ”という名のチワワカモメに連れ去られてしまった。キズモは庭で遊んでいたところ、急降下してきたカモメにくわえられ、そのまま空高く飛んで行ったという。

当時、ベッカさんのパートナーが庭で洗濯物を干している際にその瞬間を目にしたそうだ。ベッカさんはSNSにギズモの目撃情報を呼びかけ、「カモメギズモを空へ連れ去ってしまったの。もう私達はギズモに会えないかも…。ギズモが地上に落下したのか、またはどこかにいるのか、さっぱり分かりません」と悲痛な思いを綴っている。

さらに「お願い! お願いです! 誰か私のギズモを捜してください。カモメは私のチワワを庭から連れ去ってしまいました。私の6歳の娘もギズモがいなくなって動揺しています」と訴えた。

ギズモは4歳でチワワの中でも比較的小さく、体高が9インチ(約23センチ)しかなかった。カモメは種類によって異なるが全長が75cm、羽を広げた際の横幅は1メートルを超える種もおり、その大きさならばチワワをくちばしにくわえて空に連れ去ることも容易いだろう。

イギリスでは2015年5月、“ベラ”というチワワの子犬がカモメの群れに殺されており、その現場を目撃した飼い主はショックを受けていた。ベラの飼い主であるニキ・ウェインさん(Niki Wayne、57)は、ドアの隙間から外へ出た途端に襲われたと話している。

イギリスの自然動物保護団体「英国王立鳥類保護協会(RSPB)」では、犬を飼っている人達に向けて次のように語っている。

「ドッグオーナーの皆さんにとって、これは大きな問題です。しかし、今回のようなことは稀な出来事です。それは一般的なカモメの行動ではありません。」

しかし日本でもカラスが小型犬や猫などを襲うという例があるように、飼い主は散歩や庭で遊ばせる際には細心の注意が必要と言えそうだ。

画像は『Mirror 2019年7月22日付「Seagull snatches chihuahua Gizmo from garden – leaving dog’s owner distraught」(Image: Doglost.co.uk)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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