麦茶やビーフジャーキーなどを主力商品とする石垣食品株式会社が、株主優待の配布基準を変更することを、2019年7月19日に発表した。

 石垣食品株主優待は、3月末時点の株主を対象に実施されており、従来の内容は「500株以上を保有する株主に『自社商品詰合せ』(1000円相当)を贈呈。1000株以上を保有する株主に『自社商品詰合せ』(3000円相当)を贈呈」というものだった。

 今後も、株主優待で「自社商品詰合せ」がもらえることに変わりはないが、配布基準と内容が大幅に変更され、「3000株以上を保有する株主に『自社商品詰合せ』(1万円相当)を贈呈」となる。つまり、株主優待をもらうために500~1000株を保有していた人は、今後は株主優待がもらえなくなるので要注意だ。

 この株主優待の変更は、2020年3月末時点の株主名簿に記載または記録された株主から適用される。

石垣食品の株主優待制度の詳細は?

(変更前)
基準日 保有株式数 株主優待内容
3月末 500株以上
1000株未満
自社商品詰合せ(1000円相当
1000株以上 自社商品詰合せ(3000円相当
(変更後)
基準日 保有株式数 株主優待内容
3月末 3000株以上 自社商品詰合せ(1万円相当

石垣食品の株主優待利回りは?

 石垣食品の2019年7月25日時点の終値は184円なので、株主優待利回りは以下のようになる。

【変更前】
(500株保有の場合)
 投資金額:500株×184円=9万2000円
 優待品:1000円相当
 株主優待利回り=1000円÷9万2000円×100=1.08%

(1000株保有の場合)
 投資金額:1000株×184円=18万4000円
 優待品:3000円相当
 株主優待利回り=3000円÷18万4000円×100=1.63%

【変更後】
(3000株保有の場合)
 投資金額:3000株×184円=55万2000円
 優待品:1万円相当
 株主優待利回り=1万円÷55万2000円×100=1.81%

 石垣食品株主優待は、「自社商品詰合せ」。例年どおりであれば、500株以上の保有でビーフジャーキーや麦茶などがもらえるはずだった。ただし、今回の変更で、最低でも3000株以上の保有が必要になり、株主優待の権利を獲得するハードルは大幅に上がってしまったため、失望している投資家も多そうだ。株主優待目的で1000株以下を保有していた人は、売却するか、追加投資をして3000株を保有するかを検討する必要があるだろう。

 石垣食品は、東京都千代田区に本社を置き、ビーフジャーキーや麦茶を主力商品とする企業。日本で初めて水出し麦茶の技術を開発した歴史があり、現在はゴボウ茶のトップブランドでもある。2020年3月期(通期)の連結業績予想は、前期比で売上高34.1%増。海外進出にも積極的で、東南アジアでのビジネスを見据え、昨年ハラル認証を取得した。


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■石垣食品
業種 コード 市場 権利確定月
食料品 2901 JASDAQスタンダード 3月末
株価(終値) 必要株数 最低投資金額 配当利回り
184 3000株 55万2000円
※株価などのデータは2019年7月25日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。
※「必要株数」は株主優待の獲得に必要な株数、「最低投資金額」は株主優待の獲得に最低限必要な資金を指します。
石垣食品は、麦茶などの飲料、業務用乾燥具材、その他食品の開発・製造・輸入・販売業を営む企業。