森田まさのりによる同名漫画をドラマ化した「べしゃり暮らし」(毎週土曜夜11:15-0:05)が、7月27日(土)よりテレビ朝日系にてスタートする。

【写真を見る】学ラン姿がほほ笑ましい渡辺大知

本作は、学校一笑いに貪欲な自称“学園の爆笑王”・上妻圭右(間宮祥太朗)と、高校生ながら元プロの芸人だった辻本潤(渡辺大知)が、“笑い”に対する意見をぶつけ合いながら漫才師として成長をしていく過程を描く。辻本の元相方・静代を小芝風花が演じ、劇団ひとりが連続ドラマで初演出を務める。

今回、WEBザテレビジョンでは主人公・圭右の相方である渡辺にインタビューを実施。作品にかける思いや漫才シーンの裏側、学生時代に夢中になっていたことなどを語ってもらった。

――いよいよ放送がスタートしますが、お気持ちはいかがですか?

漫才はとにかく必死にやっていてすごく楽しかったのですが、自分たちだと面白いのか面白くないのかまだ分からないので、視聴者の方の反応がすごく楽しみです。

撮影自体は2カ月くらいだったんですけど、間宮君と本当にコンビを組んで、本気で漫才に挑戦していたので、役を超えてがむしゃらに取り組んでいた姿が皆さんに少しでも伝わればうれしいです。

また、このドラマを通じて、がむしゃらに夢を追いかけている姿にグッときてほしいですし、見ている方が自分も何かやってやろうという気持ちになってくれたらうれしいですね。

――記者会見では実際に皆さんの前で漫才を披露されていましたが、手ごたえはありましたか?

もう必死にやっていたので皆さんの反応を見る余裕がなかったのですが、実際に皆さんの前で漫才をやれて楽しかったです。

もちろん台本はあったんですけど、間宮君がアドリブを入れて、どんどんその場で変化していって、ライブ感のある漫才を楽しめているのが皆さんにも伝わったんじゃないかなと思います。

アドリブ漫才は一瞬、一瞬緊張感を持って臨めた

――劇団ひとりさんからは「本番まで漫才の稽古はせずに、即興で漫才を」という指示があったというお話を聞きました。

僕は堅苦しさがなくて、一瞬、一瞬を緊張感を持って臨めたなと思っています。面白い漫才じゃなくて、“すべる”漫才のシーンだったり、型にはまり過ぎてあまりうまくいっていない漫才のシーンの方が逆に難しく感じました。

アドリブ漫才なので、間宮君が本当に何を言ってくるか分からない時もあって。台本にないボケを入れてくることもあるんですが、その場その場で起こるライブ感が僕はすごく好きなので、難しかったですけど漫才は本当に楽しかったです。

――渡辺さん自身、普段はボケとツッコミだったらどちらのタイプですか?

普段からツッコミをしたりはしないですが、漫才をやっている時はツッコミがすごく性に合っていたというか、間宮君がボケてくれるのが楽しみで、毎回、間宮君の横にいられてよかったなと思います。

――そんな、相方として共演した間宮さんの印象はいかがですか?

間宮君はすごく“動物的”というか、台本通りにせりふを言っても自分の感覚でしっくりこないと、もっとこうした方がいいんじゃないかってしっかりと意見を言える方です。

監督含め3人で、せりふの細かい部分まで話し合いをして、撮影に臨めたのはすごくよかったです。

撮影現場の、その場の雰囲気を感じ取れる“動物的”な部分もあるんですけど、そこから自分のアイデアも提案できるアイデアマンでもあるんです。それが頼もしくて、本当に心置きなく話せる存在です。

■ 学生時代に経験したことが、今回の漫才にも通じる部分がある

――原作漫画を読んでの感想はいかがですか?

登場人物一人一人が本当に魅力的で、それぞれにエピソードがあって、そのキャラクターの人生を感じさせてくれる描写が本当にすごいと思いました。

個性的で現実離れしたキャラクターもいるのですが、どこか現実感があるというか、本当に存在するんじゃないかと思わせてくれるところが魅力です。

――本作は“がむしゃらに夢を追う若者”を描いた作品ですが、渡辺さんが学生時代、夢中になっていたことはありますか?

僕は高校生の時にバンドを結成してずっと音楽に打ち込んでいたのですが、当時はメンバーと何度も衝突しました。

時には悔しいと思うことを言われたりもしましたけど、いいライブをしたあとはやっぱりすがすがしい気持ちになって、また音楽に打ち込めたんです。

メンバーとの関係性って家族とも彼女とも違うし、“相方”という言葉が合う、ちょっと不思議な存在なんです。

音楽活動を通じてメンバーに家族や恋人以上の絆みたいなものを感じる瞬間もあって、それを高校時代に経験できたのは大きかったです。それは今回の漫才にも通じる部分があると思っています。

――放送を楽しみにされている方へのメッセージや意気込みをお願いします。

魅力的な方たちがたくさん出てくるので、毎話楽しみにしてほしいです。僕たち漫才コンビの成長過程も一緒に見守っていただければと思います。(ザテレビジョン

高校生にして元・プロ芸人の辻本潤を熱演した渡辺大知にインタビューを実施