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もくじ

先進のモデル 主力は2.0ℓ
四輪駆動も選択可能 トップモデルは3.0ℓV6
具体的な車両選びをアドバイス

先進のモデル 主力は2.0ℓ

2008年から2015年まで現役だった初代XFとほとんど見分けがつかないかも知れないが、近づいてこの2代目をよく観察してみれば、BMW 5シリーズよりもさらに先進的な存在であることが分かるだろう。

そして、さらに詳しく見てみれば、そのスタイリッシュなボディの下に隠されているものが、XFの歴史に新たな1ページを加えていることに気付くはずだ。

大量のアルミニウムを使用した骨格は、さらに軽量且つ強固なものとなっており、インジニウムと呼ばれる新世代エンジンを搭載するとともに、広々としたキャビンには、魅力的なインフォテインメントシステムが与えられ、さらに質感を増したマテリアルが使用されている。

2015年登録の初期モデルであれば、現在1万250ポンド(168万円)ほどから手に入れることが可能であり、この場合、ディーゼルエンジンとしてはもっともパワーの少ない163psの2.0ℓエンジンを積んだ、走行距離9万7000km前後の車両が候補となる。

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もし走行距離を気にしないのであれば、さらに安価なプライスタグを掲げた個体も存在しており、わずか1万800ポンド(146万円)で、走行距離18万kmの2016年登録車両を見つけ出すことができた。

だが、この車両は個人経営の販売店で見つけたものであり、原稿執筆時点で、もっとも安価なXFのジャガー認定中古車は、1万2500ポンド(168万円)のプライスタグを掲げた、走行距離8万km、2014年登録の初代2.2 TDだった。

初代と2代目のスタイリングがほとんど変わらないことを考えれば、初代XFの2.2ℓに対し、2代目XFではそのほとんどが2.0ℓディーゼルエンジンを搭載していることは、2代目の初期モデルを探すにあたり知っておいた方が良いだろう。

初代と同じく、新車の2代目XFもカンパニーカーとして購入されている。その結果、中古車市場で大きなボリュームを占めるのは、2.0ℓディーゼルエンジン搭載のモデルであり、そのパワーは163psと、もっとも売れ筋181ps、そして2017年登場の240psの3種類がラインナップされている。

四輪駆動も選択可能 トップモデルは3.0ℓV6

さらに、トリムレベルも主に3つから選択可能となっている。すべてのXFで、アルミホイールとバイキセノンヘッドライト、電動レザーシートは標準であり、エンジンパワーに応じて、マニュアルかZF製8速オートマティックギアボックスの選択が可能だ。

豪華さを求めるなら、選ぶべきはポートフォリオだが、もし、さらなるスポーティさが欲しければ、ボディキットと締め上げられたサスペンションを持つRスポーツがお勧めとなる。

数が少なく、税金でも有利な2.0ℓガソリンターボにも同じく3種類のパワー(200psと251ps、そして300psだ)が設定されているが、すべてオートマティックギアボックスとの組み合わせとなる。だが、より強力なディーゼルモデル同様、ガソリンエンジンでも四輪駆動を選択可能なモデルが存在する。

低走行車両にこだわるのであれば、2.0iがお勧めだが、ガソリンエンジンのデビューは2017年のことであり、走行距離は少ないものの、その個体数も少ない。

その結果、スタートプライスは2万ポンド(270万円)ほどからとなり、走行距離2万4000kmの2017年登録2.0i 250PS Rスポーツを2万5000ポンド(337万円)で発見している。

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2代目XFでレンジトップに君臨するのは3.0ℓV6エンジンを積んだモデルだ。ターボ付きディーゼルのパワーは300psに達する一方、ガソリンはスーパーチャージャーと組み合わされた結果、380psのパワーを実現しているが、どちらもグレードはSとなり、ボディキットとアダプティダンパーが標準となる。

2015年登録、走行距離5万6000kmのガソリンモデル、3.01 Sを2万2995ポンド(310万円)で発見することができたが、同年登録で走行距離11万3000kmのディーゼルエンジン搭載モデル、3.0D Sは1万6745ポンド(226万円)のプライスタグを掲げており、より強力なトルクを誇る一方で、燃費性能に優れたディーゼルこそ、選ぶべきモデルとなるだろう。

ディーゼル、ガソリンのどちらを選ぶにしても、XFの信頼性は超一流とは言えないことは理解しておく必要がある。先月What Car?誌が行った信頼性テストでは、BMW 5シリーズとメルセデス・ベンツEクラスの後塵を拝し、ラグジュアリーカー部門では最低となる評価を受けており、もし購入するとなれば、十分な保証が付いていることを確認したほうが良いだろう。

具体的な車両選びをアドバイス

知っておくべきこと

■「リコールの王様」という名がXFには相応しい。その不具合には、インナーシルの割れ、エンジン不良、さまざまな燃料漏れの可能性、CO2排出過多、安全拘束装置の故障、さらにはインストゥルメント表示不良といったものが含まれるが、これで全部ではないのだ・・・
■プレミアムブランドとして、ジャガーの認定中古車システムでは、2年間で走行距離無制限という独自の保証を行っている。ある部品が故障したことで引き起こされた2次的被害の一部も、この保証はカバーする。
■オプションが装着されたXFを探してみよう。例えば、2代目のデビュー直後には、インフォテインメントをインコントロール・タッチプロにアップグレードすることができたのであり、V6モデルでは、ダンピングとステアリング、さらにはドライブトレインのレスポンスを任意に設定可能な「アダプティブ・アンド・コンフィギュラブル・ダイナミクス」が選択可能だった。

XF 3.0D V6 300PS S

3.0i V6 380PSに替わる、このより経済的な選択肢はどのギアでも力強さを感じさせ、容易にその強大なトルクを楽しませてくれる。走行距離10万9000kmの2016年モデルを、1万7995ポンド(243万円)で手に入れるのはどうだろう。

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お勧めの1台

XF 2.0 D 240PS Rスポーツ オート

新車では高価なモデルだが、ここでご紹介するのは認定中古車であり、このパワフルな240SPディーゼルモデルは180よりも魅力的な存在だ。Rスポーツであれば、より鋭さを増したルックスを備え、その締め上げられたサスペンションセッティングも、XFの乗り心地を損なうことはない。

ワイルドカード

XF 3.0 I V6 380PS S

新車であれば5万5000ポンド(741万円)を支払う必要があるが、2018年登録のユーズド車両であれば、これほど素晴らしいモデルを3万5000ポンド(472万円)で手に入れることができる。もし、このクルマの燃費性能を気にしなければならないのであれば、このモデルを選ぶ資格はない。


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