フランス代表DFパトリス・エブラ(38)が29日、自身の公式『インスタグラム(patrice.evra)』を通じて現役引退を発表した。

2017-18シーズン終了後にウェストハムとの契約が終了して以降、フリーの状態が続いていたエブラは29日、「ありがとう。そして、さようなら」と、短い言葉と共に現役引退を告げた。

また、29日に掲載されたイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューでは、「正式にキャリアが終了」とスパイクを脱ぐ決断をしたことを明かすと共に、指導者転身に向けてUEFAの指導者ライセンスの取得に励んでいることを伝えている。

「僕は2013年UEFA Bのコーチングライセンスのカリキュラムを受講している。そして、現在それを終えたいと考えていて、次はUEFA Aのライセンス取得を目指すつもりだ」

「すべてがうまくいけば、今後1年半ですべてを終えることができるはずだ」

パリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織出身のエブラは、隣国イタリアの下部カテゴリーのマルサラ、モンツァを経て2000年に当時リーグ・ドゥ(フランス2部)に所属していたニースに加入。同クラブリーグ・アン昇格に貢献すると、2002年にはディディエ・デシャン監督(現フランス代表)率いるモナコへステップアップ

クラブでは2003-04シーズンチャンピオンズリーグ(CL)準優勝に貢献するなど、世界屈指の若手左サイドバックとの評価を得ると、2006年1月にはキャリアで最も長い時間を過ごしたマンチェスター・ユナイテッドに加入。

サー・アレックス・ファーガソン監督の下で左サイドバックの主力を担うと、在籍8年半で公式戦379試合に出場し10ゴール40アシストを記録。在籍期間に5度のプレミアリーグ制覇、2008-09シーズンのCL制覇など「15」ものタイトル獲得に貢献した。

その後、2014年夏に加入したユベントスでもセリエA連覇に貢献するなど、主力として活躍。その後、マルセイユウェストハムと渡り歩いた。

2004年デビューを飾ったフランス代表では通算81キャップを記録。2010年南アフリカ大会、2014年ブラジル大会と2度のワールドカップ(W杯)に加え、3度のユーロ本大会を経験していた。

キャプテンとして臨んだ2010年南アフリカW杯でのボイコット事件、マルセイユ退団の引き金となった味方サポーターへのキック事件など、キャリアを通じてトラブルメーカーの印象もあったが、その卓越した身体能力と戦術眼、陽気な性格で多くのフットボールファンを魅了し続けた偉大なフットボーラーだった。

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