宮沢氷魚の初主演映画『his』が、2020年1月24日から東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開される。

今泉力哉監督が初めて男性同士の恋愛を題材にした同作は、周囲にゲイだと知られることを恐れ、東京から田舎にやってきた主人公の井川迅と、ゲイであることを隠しながら女性と結婚し家事、子育てに励む日比野渚が13年ぶりに再開したことをきっかけに、親権獲得や周りの人々への理解を求めて奮闘する姿を描いた作品。迅役を宮沢氷魚、渚役を藤原季節が演じる。今春にメ~テレほかで放送されたドラマ『His~恋するつもりなんてなかった~』では2人の出会いが描かれている。

共演者には、渚の妻・玲奈役の松本若菜、迅に恋する美里役の松本穂香、親権を争う裁判を担当する弁護士役の堀部圭亮と戸田恵子に加えて、鈴木慶一、根岸季衣らが名を連ねる。

宮沢は「まず、初主演映画を今泉力哉監督はじめ、素晴らしいキャストスタッフのみなさんと作れたことをとても嬉しく思っています。僕は光栄なことに、小さい頃から多国籍、多文化な環境で育ちました。同級生にはゲイ、バイセクシュアルの人もいて、LGBTQへの認識や理解は常識だと勝手に思っていましたが、日本ではまだまだそんなことはなく、何もできない自分にむずむずしていました。今回このお話が来て、素直に嬉しく、絶対に引き受けたいと思いました」とコメント

また藤原は「映画の一秒一秒が本当に僕の宝物です。この宝物を苦しみながら生み出しプレゼントしてくれた、今泉力哉監督をはじめとした『his』チームの皆に心から感謝します。早くこの宝物を日本中に届けたいです」と述べている。

今泉監督は「私はLGBTQやまたそこからも漏れてしまうような人々の葛藤についてを主題にした映画をつくることは意識的に避けてきました。その方が逆に差別的ではないかと考えていたからです。だから、そういう人が群像の中に当たり前に存在している映画をつくってきました。でもこのお話を脚本のアサダさんからいただいて、自分にしかつくれないものもあるのかなと思い、引き受けました」と語っている。

■宮沢氷魚のコメント
まず、初主演映画を今泉力哉監督はじめ、素晴らしいキャストスタッフのみなさんと作れたことをとても嬉しく思っています。
僕は光栄なことに、小さい頃から多国籍、多文化な環境で育ちました。同級生にはゲイ、バイセクシュアルの人もいて、LGBTQへの認識や理解は常識だと勝手に思っていましたが、日本ではまだまだそんなことはなく、何もできない自分にむずむずしていました。
今回このお話が来て、素直に嬉しく、絶対に引き受けたいと思いました。僕が演じる井川迅はゲイであることを隠してひっそりと田舎で生きている青年です。
本作は同性愛を綺麗に描写したものではなく、美しさ、醜さ、愚かさ、純情さ、など人間の生き様そのもの描いています。性別を超え、人を愛し、人に愛されるということはどういうことなのか。「his」にはその全てが詰まっています。
この作品が一人でも多くの人に届き、迅という役を通して想いが伝わることをこころより願っています。

■藤原季節のコメント
宮沢氷魚くんが演じた迅はダイヤモンドのような人です。迅が持っている傷だらけの魂が、映画の中で洗練されてまるでダイヤモンドみたいに輝いていくのです。
一方、僕が演じる渚は泥で塗り固められた魂を持っています。でも泥を落とせば傷のないピュアな魂があるとは思います。
撮影中は氷魚くんとほぼ24時間一緒に暮らしながら過ごしましたが、次第に二人とも役と心がシンクロしてしまい苦しみました。迅役が宮沢氷魚でなければあの苦しい撮影を乗り越えることは出来ませんでした。
僕の娘を演じた外村紗玖良ちゃんは太陽のような女の子です。でも曇った心もちゃんと持っているので、つまり空です。そういえば娘の名前も空(そら)でした。
宝石と空と今泉組に囲まれた幸せな日々。映画の一秒一秒が本当に僕の宝物です。この宝物を苦しみながら生み出しプレゼントしてくれた、今泉力哉監督をはじめとした『his』チームの皆に心から感謝します。早くこの宝物を日本中に届けたいです。

■今泉力哉監督のコメント
私はLGBTQやまたそこからも漏れてしまうような人々の葛藤についてを主題にした映画をつくることは意識的に避けてきました。その方が逆に差別的ではないかと考えていたからです。だから、そういう人が群像の中に当たり前に存在している映画をつくってきました。でもこのお話を脚本のアサダさんからいただいて、自分にしかつくれないものもあるのかなと思い、引き受けました。
ドラマ「his」では<自分が同性を好きかもしれない>と気づくまでを描き、そしてこの映画「his」では好きだけではどうしようもない正解のない感情について描きました。そこには男女の差なんてないのだなと、つくる過程で学んだこともたくさんありました。
宮沢氷魚と藤原季節という、芝居の技術やうまさの前に、人として誠実で魅力的なふたりとこの作品をつくれたことを嬉しく思います。この映画が多くの人の心を少しでも軽くできますように。

『his』 ©2020映画「his」製作委員会