ディズニーピクサーの人気シリーズ最新作『トイ・ストーリー4』が公開され、洋画アニメーション歴代NO.1のオープニング成績という記録を打ち立てた。また、4DXとしては2016年以降、日本国内で歴代最高の4DX興行収入をたたき出した『アラジン』が4DX興収5億9000万円(7月21日付/CJ 4DPLEX社調べ)を突破したが、『トイ・ストーリー4』では公開日から3日間で4DX興収が5000万円(同調べ)と好スタートを切った。おもちゃの世界での4DXの効果がどのような感覚か、先日オープンしたばかりのグランドシネマサンシャインにて、主人公ウッディたちとの冒険を4DX3D版で体験してきた。

【写真】ウッディがフォーキーを紹介『トイ・ストーリー4』場面写真

 東京・池袋に誕生したグランドシネマサンシャインは、体感型「4DX」と、3面マルチプロジェクション「ScreenX」がひとつのスクリーンに融合した、「4DX with ScreenX」シアターを日本で初めて導入。同シアターの座席数は4DX上映館最多の160席で、前後・左右・上下に動くモーションシート、水、風、香り、フラッシュなどの革新的なスペシャルエフェクトと、視野270度のスクリーンによって、今までにないダイナミックな映画体験できる。

 今回は、同映画館で『トイ・ストーリー44DX3D版を鑑賞。本作は、1995年のシリーズ1作目『トイ・ストーリー』公開以降、2作目、3作目と続き、9年ぶりに待望の新作公開となった。

 おもちゃの視点で描く、おもちゃの世界の物語では、新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズら仲間たちの前に、ボニーの一番のお気に入りで手作りおもちゃのフォーキーが現れる。しかし、ある日フォーキーは逃げ出してしまう。ボニーのためにフォーキーを探す冒険に出たウッディは、かつての仲間ボーと再会し、見たことのない新しい世界を目の当たりにする。

 ウッディたちはおもちゃなので、普段、人間の目の届かないところでは動いているのだが、人間が来るとぴたりと動きが止まる。2Dでは何気なく観ていたその動きも、4DXではおもちゃによる“動と静”のコントラストが、モーションチェアを通してダイレクトに伝わるため、ワクワク感やドキドキ感も倍増。繊細な動きでも、キャラクターたちの心理が伝わり、物語の面白さが広がるとは、うれしい発見だ。

 また、本作には新キャラクターとしてフォーキー以外に、お笑いコンビ・チョコレートプラネットが声優を務めた、もふもふのダッキー&バニーや、スタントマンのデューク・カブーンらも登場し、ウッディたちの冒険に花を添える。カブーンはスタントマンだけあって、バイクに乗って勢いよく飛び出すシーンもあり、風を切るスペシャルエフェクトも堪能できる。

 これまでの4DXと言えば、激しいアクションシーンでの体験が楽しみ方の一例としてあったが、幅広く老若男女が楽しめる『トイ・ストーリー4』においては、微細な振動からダイナミックな動きまで、おもちゃの世界が細かく演出されており、自分もウッディたちおもちゃの一員になれたかのような感触が残る。

 『アラジン』に続き、新たな4DXの楽しみ方ができる『トイ・ストーリー4』。来月9日からは『ライオン・キング4DXの公開も控えている。(文:赤山恭子)

 映画『トイ・ストーリー44DX版は全国公開中。

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