自殺願望を持つ小説家志望の青年と落ちぶれた殺し屋の追走劇を描くイギリスのブラックコメディ映画『やっぱり契約破棄していいですか!?』より、本編映像が解禁。主人公の青年が、失敗続きの自身の自殺挑戦歴を殺し屋に語る姿がユーモラスに描かれている。

【写真】“首つり”に失敗する主人公のウィリアム

 本作は、何度自殺しても死ねない小説家とクビ寸前の殺し屋の“人生を懸けた一週間”を巡る追走劇。小説家志望の青年ウィリアムを演じるのは、映画『ダンケルク』の若手俳優アナイリン・バーナード。殺し屋レスリーを映画『フル・モンティ』(1997)で第51回英国アカデミー賞を受賞したベテラン俳優のトム・ウィルキンソンが務め、殺し屋でありながらも思わず共感してしまうようなキャラクターをユーモアを交えながら演じている。

 青年ウィリアムは、小説家を目指すも全く芽が出ず、人生に絶望して7回も自殺を試みたがいずれも失敗。一方、長年殺し屋としてキャリアを積んできたレスリーは、英国暗殺者組合の毎月の暗殺件数のノルマを達成できずクビ寸前。ある日2人は出会い、ウィリアムはレスリーに一週間以内に殺してもらう契約を結ぶ。

 本編映像は、橋から飛び降り自殺を図ろうとしている時にレスリーと出会ったウィリアムが、暗殺の契約をしようとカフェで落ち合うシーンから始まる。「橋で会った時だって初めての自殺じゃない」と真剣な眼差しで自身の自殺歴を語りだすウィリアムと、そんなウィリアムに対して同じく真剣な眼差しで「(話を)続けろ」と促すレスリー。

 ウィリアムは「7回…中止を含め10回目だ」と挑戦回数を明かした後、「#1首つり(家の電気配線にロープを括り首つり自殺を図ろうとするも、そのまま電気配線ごと壊れ落下し失敗)」「#2排気ガス(車中に排気ガスを満たして窒息自殺を図ろうとするも、エンストして失敗)」「#4酒と睡眠薬(大量の睡眠薬を大量の酒で飲み服毒自殺を図ろうとするも、飲み込む前に耐えられず嘔吐して失敗)」「#5感電死(浴槽に水を溜め、そこへトースターを落とし感電自殺を図ろうとするも、落とした途端トースターが壊れ失敗)」と数々の失敗エピソードを赤裸々に告白していく。

 さらに「#6道路への飛び出し(車から見えない死角から突如道路へ飛び出し自殺を図ろうとするも、轢かれた車が救急車だったことですぐに救命士に助けられ失敗)」のエピソードを語ると、真剣な顔で聞いていたレスリーも思わず笑い、「確かに私が必要だな」と一言。そして「不死身なのかも」と言うウィリアムに対し、「殺せない者はいない」とベテランの殺し屋らしく自信たっぷりに言い放つ姿で締めくくられている。

 映画『やっぱり契約破棄していいですか!?』は8月30日より全国公開。

映画『やっぱり契約破棄していいですか!?』場面写真(C)2018 GUILD OF ASSASSINS LTD