児童虐待(spukkato/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

働き方改革を進める上でも重要な保育所の役割。しかし、最近はその保育所での暴力事案が続いており、今回は横浜市の人気保育所で事件は起きた。しらべぇ取材班は、厚労省横浜市、保育所の園長を直撃した。

 

■現在警察が捜査中

横浜市緑区にある認可外保育施設の20代の男性保育士が、複数の男児に暴力を振るっていた問題で、現在警察が捜査中であることがわかった。なお、この男性保育士は、16日付で諭旨解雇されている。

横浜市は、暴力行為があった「横浜バディスポーツ長津田校」に19日に立ち入り調査を実施し、園長、副園長からヒアリングを行った。そして、防犯カメラに男性保育士が1人の園児の顔を複数回たたく様子が映っていたという。

 

■頬を叩いていた

園によると、男性保育士は担任を務める3~4歳児クラスの男児に暴力を振るっており、確認できた被害は6月下旬からの約3週間に9人に対して計11回に及んでいた。

授業中に数字を正しく書けない3歳児の頰を平手で4回ほど叩いたほか、別の男児を椅子から乱暴に立たせたり、昼食を約3時間食べさせ続けたりしていた。

■隠蔽なのか!?

25日にあった保護者説明会での施設側の説明などによると、5月末にこのクラスの保護者から「子どもが『友達が先生に叩かれている』と怖がっている」と施設に連絡があった。

そこで副園長が聞き取りをしたが、保育士は暴力を否定。教室内の防犯カメラの映像はひと月分ほど残っているが、副園長は1日分しか見ずに、保護者に「暴力を振るっている事実はない」と答えたという。

この点に関して園長は「隠蔽と言われても仕方がない。防犯カメラの映像を1日分しか見なかったことは、対応が甘かったと言わざるを得ない。可能な限り取材には対応したいが、詳細については警察から答えることを止められている」と苦しい胸の内を語った。

 

■組織的な暴力なのか

市の担当者は、「保育士が暴力をふるうことは、絶対にあってはならない。近日中にもう一度立ち入りを行う。そこで、この保育士だけの暴力なのか、組織的なものなのかを調査する。市の調査に対しては、真摯に対応している」と語った。

認可外の保育所に対しても、市は指導する権限を有しており、閉鎖命令を出すことも制度上は可能だという。

また厚労省は「保育士の暴力はあり得ない。認可保育所には、関係法令を遵守するという前提で、国から2分の1、県から4分の1、市から4分の1づつの割合で、最低限の運営費が支払われている。

認可外には運営費の補助はないが、何をやってもいいというわけではない」と回答。各地の保育所での暴力事案の全容解明、そして暴力排除の徹底が求められている。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

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