はんにゃの単独ライブ「するって~とDoかい?」が、2019年8月9日(金)、東京・ルミネtheよしもとにて開催される。

【写真を見る】最近、芸人仲間から“泥酔キャラ”をいじられている金田。「マコーレー・カルキン状態ですよね(笑)。でも、これが僕の素なのかもしれないなと」

完全新作のコントを披露する、正真正銘のお笑いライブ。ファンはもちろん、大人から子供まで、さらには、かつて流行した「ズクダンズンブングンゲーム」をまねしていたかつての子供たちも含め、老若男女が楽しめる、夏休みにぴったりのイベントとなりそうだ。

はんにゃのロングインタビュー後編では、最近にわかにクローズアップされている金田哲の“ダメ人間”ぶり、川島章良がYouTubeで展開中の料理動画「かわだしクッキング」、さらに今や人気ブロガーとして注目を集める川島の妻・菜月さんについて、などなど、活動15年目を迎えたはんにゃを巡るさまざまなトピックについて話を聞いた。

■ 「今のはんにゃは、俳優とアイドルと出汁(だし)でできているコンビです」

――ここからは、お二人の近況についてもお聞かせください。お二人は現在、吉本坂46のメンバーとしても活動されていますね。

金田哲:はい、僕がレギュラー、川島が補欠でやらせてもらってます。

川島章良:そういうわけじゃないです(笑)。金田が「選抜メンバー」で、僕が「スイートMONSTER」です。

――2ndシングル「今夜はええやん」のMVで披露した金田さんの女装姿も話題になっていますが。

金田:ありがとうございます。僕は昔から女形に縁があるというか、「ピラメキーノ」(2009~2015年、テレビ東京系)っていう子供番組でもギャルをやってたんですけど(パラパラダンスユニット「オンナラブリー」の“さとプー”)、そのギャルが9年後、女ギャングになったという裏設定でやってます。

――そんな裏設定があったとは!

金田:僕が勝手に言ってるだけなんですけどね(笑)。最近は吉本坂以外に、舞台やドラマ、映画などで役者の仕事もやらせてもらっていて。今は役者とアイドルの活動が7割、芸人が3割ですね。

川島:少ねえな(笑)。

金田:川島くんは、芸人1割、YouTubeでやってる“出汁(だし)”が9割です。

――川島さんは、出汁を使ったレシピを紹介する「かわだしクッキング」をYouTubeで展開中ですが、活動の9割を占めているんですか?

川島:いやいや、まぁ正直、出汁8、芸人2、くらいですかね(笑)。

金田:なので、今のはんにゃは、俳優とアイドルと出汁でできているコンビです。

川島:でも、単独ライブはちゃんと芸人10割でやりますんで(笑)。

金田:一夜限りの10割です(笑)。

■ 「カジサックさんに相談したら、『川島のやり方、全部間違ってる』って(笑)」

――そもそも、川島さんが「かわだしクッキング」を始めた経緯は?

川島章良:僕は「だしソムリエ1級」という資格を持っているんですが、「出汁(だし)を使うと、料理はこんなにおいしくなるんだよ」ということを伝える機会がなかなかなくて。それで、YouTubeを使ってみようかなと思ったんです。料理が得意なユーチューバーはたくさんいるけど、芸人で料理の動画を上げてる人も見当たらないし。

――ただ、最初は顔をモザイクで隠していて、後で顔を出すようになりましたよね。

川島:顔を隠したら、「あれは誰だ?」って注目してもらえると思ったんですけど、全く話題にならなくて、すぐにモザイクを取ることにしたんですよ。完全に作戦失敗でした(笑)。

金田哲:最初、川島がYouTubeを始めるというので楽しみにして見たら、再生回数が3回だったんです。

川島:僕と嫁と金田で3回(笑)。この前、カジサック(キングコング・梶原雄太)さんに相談したら、「川島のやり方、全部間違ってる」って(笑)。「料理の動画を上げるんだったら、チャンネル自体がある程度認知されてから始めた方がいいよ」と言われました。難しいですよね。途中で打ち切りにならないように、なんとか頑張りたいなと。

金田:後輩からは、「出汁ばっかり取ってないで笑いを取ってください」って言われてますよ!

川島:そんな、どや顔で言わなくても。確かに正論だけど(笑)。

――またネット界隈では、“はんにゃ川島の嫁”川島菜月さんのブログも大人気です。

川島:アメブロ(アメーバブログ)の月間Best Rookie賞という賞をもらって、びっくりです。僕は嫁が始める3カ月前からアメブロを始めてたんですが、閲覧数、3日で抜かれました(笑)。

金田:このままいくと川島くん、YouTubeだけじゃなくブログも打ち切りになりますよ。

川島:ブログに打ち切りはないでしょ(笑)。

金田:インスタも打ち切りになって、“打ち切り芸人”、いや、“打ち切られ芸人”としてブレークしてもらいたいですね(笑)。

■ 「やっとダメ人間の自分を受け入れられるようになりました」

―― 一方、金田さんは最近、泥酔してラジオ番組に出演したのをきっかけに、三四郎さんやハライチさんから、“ダメ人間”として、いじられているわけですが…。

金田哲:ハハハ、そうですね。かつて一気にバーンと売れて、酒に溺れて、失敗して怒られちゃったりして…マコーレー・カルキン状態ですよね(笑)。まぁでも、今まで気を張って、明るいイメージを守ろうとしすぎてたところもあるので、これが僕の素なのかもしれないなと思ったりして。

――今は、自分がどう見られてもいいと?

金田:はい、全然構わないです。昔は「ゴールデン番組の司会をやりたい」とか、理想の芸人像みたいなものがありましたけど、いじらざるを得ない失態をやらかして、三四郎のラジオ(ニッポン放送三四郎オールナイトニッポン」)でボロクソにいじられ、佐久間(宣行)さん(テレビ東京プロデューサー)にもラジオ(ニッポン放送「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」)でいじってもらって。そんな状況が続いて、やっとダメ人間の自分を受け入れられるようになりました。

――もともとお酒はお好きなんですか?

金田:大好きです。ラジオの場合、飲んでもよかったんですが、量を間違えてしまいました。

川島章良:本番前に軽く1、2杯だったらいいんでしょうけど、20杯以上飲んでますからね(笑)。

金田:僕も信じられない(苦笑)。でも、酒乱ではないですよ。暴れたりはしないですし、単純に楽しい気分になるだけで。でもそれが、三四郎とかには「ノリがウザい」って受け取り方をされちゃって(笑)。

■ 「はんにゃという帰れる場所さえあれば大丈夫かなと」

――出汁(だし)を使った料理が得意なマイホームパパと、酒好きのダメ人間という、はんにゃとしては新たな境地に突入しつつあるような気もするんですが、現段階でコンビとしての課題はありますか?

金田哲:課題だらけなんですよね。課題だらけのままでデビューして、それをなんとかクリアしようと背伸びして、結果、うまく回らなかった。足りないものを追いすぎたんでしょうね。だから今は、足りないものは追わず、もともと足りないものだらけのコンビですから、追わないことで逆に足りるんじゃないか…ちょっと自分でも何言ってるか分からないです(笑)。いつも、いいことを言おうとして言葉足らずになるんですよ。これも足りない部分の一つですね(笑)。

――でも、そうしたことを自覚できるのは大きな進歩ですよね。

金田:だといいんですけどね。以前は自覚どころじゃなかったですから。そういう意味では、客観視が足らなくて。今足りないところは、足りることを足らんとすることを足る…。

川島章良:また、わけ分かんないよ(笑)。

金田:どうしても、いいことを言いたくなっちゃうんです。

川島:(笑)。僕としては、もう一回テレビにたくさん出られるようになることはもちろん課題ですけど、あんまり焦らず、お互いにのんびり好きなことをやっていくのがいいのかなって。はんにゃという帰れる場所さえあれば大丈夫かなとは思ってるんですよね。

金田:川島くんの取得した資格の数って、芸能界屈指だと思うんです。そこは認めるんですけど、相方としては、まずお笑いのライセンスを取っていただきたいなと。そこだけが無免許なんで。

川島:一応、NSCを卒業してるんですけどね(笑)。NSCの講師をしてる木村祐一さんに言えば、ライセンスもらえるかな。

――(笑)。では改めて、単独ライブ「するって~とDoかい?」のPRをお願いします。

金田:単独ライブには、あの頃のはんにゃもいますし、あの頃とは違うはんにゃもいます。そういう意味では、なんと言うんでしょう…。

川島:いや、そこ重要!(笑) いいこと言おうとしすぎて何も言えなくなる、いつものパターンだよ。

金田:今、外堀だけは埋めたんですけどね。まぁ、何かやってやろうと思ってますので、見てください。

川島:ざっくりだなぁ(笑)。でも真面目な話、かつてわれわれのことを好きでいてくれた方も、単独ライブを見ていただければ、また好きになってもらえる自信はありますので、ぜひいらしてください!(ザテレビジョン

写真右:金田哲(かなだ・さとし) 1986年2月6日生まれ、愛知県出身。左:川島章良(かわしま・あきよし) 1982年1月20日生まれ、東京都出身。NSC東京10期生の二人が2005年にコンビ結成