SB C&S(溝口泰雄社長)は7月12日、販売パートナー向け製品情報サイト「IT-EXchange」をリニューアルした。レイアウトを刷新し検索機能の強化を図ったほか、独自コンテンツを掲載するなどパートナーにとってのポータルサイトとしての機能を向上させるとともに、サービスを導入するエンドユーザーが比較検討するための情報サイトとしての役割も持たせていく。

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 IT-EXchangeは、SB C&Sが取り扱っている製品情報を確認できるほか、サイトから商品検索、在庫や価格の確認、見積もり作成などができたが、多くの情報はパートナーとして登録している企業がログイン後に確認できるかたちだった。

 サイトは開設からすでに約20年が経過。扱う商品のアイテム数と量は拡大し、パートナーやメーカーがサイトに対して求める役割も変わってきたという。ICT事業本部長の草川和哉・常務執行役員は「競合他社が増える中、われわれはパートナーに対してより付加価値を提供していかないといけない。一緒にデマンドジェネレーションに取り組んでいくような機能が必要になる」と語る。

 今回のリニューアルでは、パートナーがログイン後にのみ見ることができた約40万点の製品情報をログイン前のゲストでも確認できるようにした。また、働き方改革や5Gといったテーマごとにサイト独自の特集記事を掲載し、エンドユーザーに対して課題解決のための情報を発信していく。これら以外にも、同社が全国各地で毎年約300回開催しているセミナー情報を掲載する。

 草川常務執行役員は「流通の立場にある当社だからこそ多くのベンダーに集まってもらい、正確な情報を届けることができる。われわれのエンジニアが検証した現実的な数値をぜひ参考にしてもらいたい」と自信を見せる。メーカーの情報を正しく発信し、エンドユーザーを集めることでパートナーがサイトを活用するメリットを高めるのが狙いだ。

 今後は、導入事例などのコンテンツを追加するほか、ユーザー企業の属性や必要としている機能などを選択することで適切な商品やサービスをサジェストする仕組みなどを実現していく。(銭 君毅)

草川和哉 常務執行役員