若いころは、安定した付き合いをつまらないと感じてしまう人もいますよね。
しかし、刺激的なダメンズに手を焼き尽くし、振り回され、そろそろ結婚も考えたいと感じてくると、普通に安定した関係がいいなと思ってくるはず。
できれば、男性には思いやりを持って接してほしいし、つらいときは察してほしい。車道側を歩いてほしいし、高いところの荷物はさっと取って笑顔で渡してほしい。
つまり、紳士的な男性に大事にされたくなるのです。
というわけで、今回は大人の女性が惹かれる紳士的な男性の特徴と、恋愛や結婚についてお話しします。
■88%が支持。女性は紳士的な男性が好き
どうしたらそんな風に育つの? なんて思ってしまう紳士的な男性は、品がよく、気が利き、とてもやさしい。
そんな素敵なジェントルメンはズバリ、女性にモテるのでしょうか。結果は見えていますが、一般女性に聞いてみました。
Q.紳士的な男性は好きですか? 自分の気持ちに近いほうをお選びください。
・好き (88.3%)
・好きじゃない(11.7%)
※有効回答数273件
ええ、もちろん紳士的な男子は圧倒的にモテます。
恋愛市場だけでなく、人間的にもモテるので、男性だろうが、おばちゃんだろうがおじさんだろうが、みーんな大好き!
……かと思いきや11.7%は好きじゃないという女性もいますね。何もかも完璧な男性に、気が引けちゃうのかもしれません。
■「紳士的な男性」の正体
ダメンズに慣れて心が汚れてしまった私は、無条件にやさしくされると「何か裏があるんじゃないか」と勘繰ってしまいます。
が、紳士的な男性はどこまでも素直で、やさしくて、フェア。
やさしくされればされるほど、どうやったらそうなるのか、紳士的な男性の正体を知りたくなってしまいます。
◇「紳士的」の意味とは
紳士(ジェェントルメン)とは、もともと英国の地主貴族を指す言葉です。
上流階級の彼らには道徳や教養、高い社会性が求められ、その立ち振る舞いは格式高く、礼儀正しいものとなりました。
現代で使われる「紳士的」な男性とは、そこから派生したイメージをあてはめた、品があり、下心が見えず、気が利く男性のことを指すことが多いです。
紳士的かどうかは、醸し出されるオーラや見た目、立ち振る舞いといった行動で決まりがち。
見た目も伴っていないと同じ行動をしても紳士的とは判断されません。
◇一般女性が考える「紳士的な男性像」
一般女性たちはどんな男性を「紳士的」と思うのでしょうか。アンケートで調査してみました。
☆女性をエスコートできる
・「さりげなく女性をエスコートできて、下心を感じさせない」(31歳/その他/その他)
☆車道側を歩いてくれる
・「デート中に歩いていると必ず車道側を歩いてくれる」(33歳/自動車関連/営業職)
☆重たい荷物を持ってくれる
・「重い荷物を持ってくれる、道を歩くとき道路側を歩いてくれる」(33歳/その他/営業職)
☆誰に対しても公平で親切
・「誰に対しても変わらず、店員さんやタクシーの運転手にもていねいに接することができる人」(38歳/学校・教育関連/事務系専門職)
☆レディファースト
・「相手の立場に立ってレディファーストで動いてくれたり、気持ちを察してさりげなく動いてくれる人」(34歳/学校・教育関連/専門職)
☆振る舞いがスマート
・「困っているときに、さりげなく手助けしてくれる男性。さらっと出来るところがとても素敵」(27歳/学校・教育関連/専門職)
☆自分よりも他人を優先
・「自分の気持ちよりも相手を優先してくれたり尊重してくれる人」(39歳/その他/事務系専門職)
☆気づかいができる
・「その会話は嫌だな、と思っていたらさり気なく話題を変えてくれた。気づかいができる人が紳士的だと思う」」(30歳/その他/販売職・サービス系)
☆話を聞いてくれる
・「人の話をよく聞く人。聞き上手な人」(35歳/その他/販売職・サービス系)
☆女性に安易に手を出さない
・「2人で飲みに行ったりするがすぐには手を出さない。相手の気持ちを優先してくれる」(27歳/運輸・倉庫/営業職)
紳士的な男性は、レディファーストを自然にできます。
相手が居心地よくなるにはどうしたらいいかを瞬時に判断し、行動できるのでスマート。
それでいて気づかい上手で、聞き上手。悪口は言わないし、やると決めたらきちんと向き合う努力家な一面もあります。
そんな様子にクラクラしてしまう女性が多いのも納得です。
◇つまり「紳士的な男性」ってこんな人
紳士的な男性は、裏表のない、人を思いやることのできる純粋な人です。
でも、そんな風に人と接していると損をしそうですよね。ちゃっかり者に出し抜かれたり、裏切られたり、騙されたりしそう。
しかし、紳士的な男性は、基本的に自分の欲求よりも、相手が心地よく過ごせることを優先し、どんな人にも平等にやさしく、ていねいに接します。
結果的にそれが信用となり、人間関係を円滑にし、自分にとってプラスになることが多いのです。
これが、裏表なく人に親切にできる紳士的な男性ができるメカニズムなのです。
◇紳士的な男性の見た目。服装からわかること
紳士的な男性は自分に似合うものを知っていて、まとっている服装も品があります。
スーツも体型にきちんとあったものを選ぶし、シンプルでありながら、カフスボタンやネクタイピンなど小物は洒落ています。
靴や小物にもこだわりが深く、長くていねいに愛用しているアイテムもあることが多いのです。
紳士的な男性は、人だけではなく、モノとも長い付き合いができます。
たとえば、泥がはねて足についてしまったあなたに、きれいにプレスされたハンカチを当たり前のように差し出す男性に会ったなら、紳士的な男性である可能性大です。
◇紳士的な男性が好むのはどんな女性?
そんな紳士的な男性が求めるのはもちろん、淑女! 品があり、教養があり、思いやりのある女性です。
彼女や妻にもそんな品のよさ、または尊敬できる部分があることをよしとします。
つまり、主体性がなく、男性に依存しがちな女性にとっては、なかなか崩しにくい牙城なのです。やさしく接してくれるだけに可能性を感じてしまいますが、勘ちがいしないように気をつけたいところ。
◇部分的紳士男子に注意
紳士的な所作や振る舞いは、女性からの好感度が上がり、モテます。それ故、紳士的な振る舞いをモテテクとして使う男性もいるのです。
素敵な男性に出会っても、「紳士的振る舞い」だけを見ずに、男性の本質を見極めることが大切です。
本当に紳士的な男性は、誠実で、倫理感がしっかりしており、女性に我慢を強いたり、暴力をふるったりはしません。
いきなりキレたり、手をあげたり「あれ?」と思うことがあるなら、まわりに相談してみてください。
一見相手を尊重するような言い方をしながら自分の思い通りに動かそうとするタイプは、紳士的な仮面をつけた自分本位な男性です。
■恋愛や結婚するなら「紳士的な人」がいいの?
紳士的な男性は、モテ男です。
では実際、そんな紳士的な男性と付き合ったり、結婚したりする場合はどうなのでしょうか。
◇恋愛の場合
紳士的な男性との恋愛は、最高に理想的です。
さりげない気づかいはもちろん、きちんと女性として扱ってくれるのでお姫様のような気分になれます。
友人ウケもよく、仕事もできる人が多いので、彼氏には申し分ありません。むしろ自慢したくなるでしょう。
しかし、ここで気を抜いてしまうと危険! 紳士的な男性との恋愛は、とても居心地がいいんです。
その状態に慣れて、当然のように思ってしまう、あるいは傲慢な態度を取ってしまうと、彼からの尊敬の念が消え、スパッと別れが訪れてしまいます。
紳士的な男性が求めるのは淑女です。愛されているからと感謝や敬意を払うことを忘れ、あぐらをかいていると恋は簡単に終わります。
そしてここからが地獄なのですが、別れたあと、同じような素敵な彼氏を見つけるのが大変です。
紳士的な男性と恋愛をしたあとは、忘れられない元彼となりがち。
交際する男性のハードルが上がり、恋愛難民と化してしまうリスクがあります。
◇結婚の場合
紳士的な男性は総じて気が利いて、品がいい。
彼らはどこでそういった所作を学ぶのでしょうか。それはズバリ、育ってきた環境です。つまり、家族そろって品がいいことが考えられます。
だから、結婚を考えている場合は早めに家族と対面しておくのがおすすめ。
実家の生活習慣や、金銭感覚、家庭に求めるもののギャップがもし大きいと、いざ家族になると決まったときに大変です。
また、紳士的な男性は、こだわりを持っていることも多く、それは服装、考え方だけではありません。
自分の身内となるパートナーに求めるものも明確なことが多いのです。
つまり、お互い成長していけるような意識の高い関係を築くには最適ですが、背伸びをして付き合っているとしたら気を抜けない家庭になってしまう可能性もあります。
紳士的な人を選ぶのがだいたい「正解」
紳士的な男性は、女性に敬意を持って接してくれます。
向上心のある自立したタイプや、同じように育ちがいい女性との相性もいいでしょう。
そういう意味では、紳士的な男性をパートナーに選ぶのは最適だといえます。
しかし、恋愛は、自分に合う人を見つける旅のようなもの。
紳士的で素敵な男性と合うのか、ちょっと抜けたところがあるけど共に分かち合える男性といるのが幸せなのか、実際に向き合ってみないとわかりません。
自分が相手に何を求めているかを探りながら、あなたにとって最適なパートナーを見つけてくださいね!
(さかもとみき)
コメント